この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
同業他社、と申しますとライバル関係にあり
互いに鎬を削る相手、というのが一般的な
イメージかと思われます。
実際にそういった部分も無い訳ではないのですが
実情としましては同業の従業員同士、或いは
経営者同士は意外と仲良しだったり融通し合ったりと
横の繋がりを大切にしております。
臨海鉄道各社何かもそうした繋がりが
ある様でございまして、臨海鉄道の共通規格で
設計される機関車が近年では各社で
導入されていると聞き及んでおります。
さて、今回の更新は名古屋臨海鉄道を訪れました
ご報告の第2回、まぁ最終回なのですが。
ご存知かとは思うのですがこの路線、休日は
運休があったり、ウィルス禍の影響だったりで
本数が減少しておりまして、本来撮影したいネタも
この日は走らず、他の予定もあってこの撮影で
現場を後にしております。
まぁ、また隙を見て訪問したいと思っておりますが。
そんな訳で2回目の今回は前回の後にやって来ました
貨物列車の撮影からスタート致します。
近年、導入が始まりました新型機関車
ND60形の1号機が先頭に立ちますこの列車。
遠目からの視認性向上でしょうか、釜には
白い帯の下に淡いピンクの帯も巻かれて
武骨な姿の緩和になっておりました。
編成の空コキ具合は如何ともし難いですが。
この列車の撮影前には
こちらへ ↓ 訪問しておりました。
名古屋臨海鉄道の本社が設けられております
東港駅へやって参りました。
広大なヤード手前にはND552 8が、その後ろに
黄色い車体のスイッチャーがコキを繋げて留置。
更にその後ろには赤ホキが並んでおりました。
レンズを引いてみました。
右端には青い車体に黄色い帯を巻く
ND60 2も留置され、奥にはタキやトヨロンの
コンテナを積んだコキも見えます。
架線が張られていない広大な鉄道敷地が
都市部の住宅地の真ん中にあるという点も
何だか壮大でございます。
因みにワタクシのすぐ後ろは住宅地でして
敷地内には民家に配慮してでしょう、騒音注意と
喚起する看板も見られました。
貨物ヤードの東側には社屋と共に
機関庫もありまして、外側には原色に準じた
ND552 7も見切れております。
敷地の北には工場があり、更に遠方を望みますと
名古屋のオフィス街でしょう、ビル群も見えて
ここが都市部である事を思い出します。
そんな東港駅での撮影ですが、周囲が
住宅地なのであまりウロウロするのも憚られ
ここで撮影を切り上げました。
なんせ路駐していたものでございまして…
こちらは表題の次のコマでございます。
機関車は凸形なのですが、鋭角的な構図を
取りますと、後部のボンネットが隠れてしまい
凸形に見えず難しいのでございます。
普段は複々線のポイントで撮影しておりますので
単線だとどうしても慣れず、構図を組むのに
悩んでしまいます…
暫く待ちますと、先ほどの釜が別の荷を牽いて
折り返して来ました。
この列車もスターターセットな感じがする
短い編成でございます。
編成が短いのでサイド気味に寄せて凸らしさを
重視した構図を組んでみました。
こうして見ますとステップの黄色が愛らしく
意外とカラフルな印象となります。
この釜も案外格好いいなぁ、とND60の持つ
洗練された格好良さにも惹かれてしまいます。
このND60形は、京葉や鹿島、神奈川臨海鉄道で
導入されている釜と同型、同種の機関車でして
臨海鉄道各社が互いに出資する事で負担を分散し
設計・製造費用を抑えて導入する機関車でございます。
東京メトロ2000系の甲種を撮影した際に
牽引していたカナリンの釜と、道理で
似ている訳でございます。
オマケ。
名古屋臨海鉄道訪問のラストショットは
お尻でございました。
短い時間の滞在ではありましたが、意外と
充実した撮れ高となりました。
都市部の真ん中を走ります非電化単線の
貨物鉄道線、その魅力を
更新しながら改めて感じまして、
また彼の地を訪問したくなって参りました。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!