この列車へご乗車いただき、
ありがとうございます。
我が国の鉄道は定刻運行の正確性が
諸外国に比べて格段に高いそうで
ございます。
国内で撮り鉄を趣味にしておりますと
定刻運行は当たり前、少しでも遅延すると
つい文句まで言いたくなる程に
慣れ切っております。
最近では、正確性以上に安全性を意識してか
地元関西のJR線では頻繁に遅延が起こり
運休なども良く目にする様になりましたが。
さて、今回の更新は定刻運行に真っ向から
赴きましたご報告でございます。
遠征記事②におきまして、蟹江踏切で
6079レを撮影した後の事。
重連赤ホキを撮影するにはちょっと時間を
オーバーしており、間に合わない状況で
ございました。
しかしながら、名古屋臨海鉄道は旅客線を
持たない貨物専用線でございます。
顧客は沿線の工場とターミナルの
トラック達でございますのでそうした顧客の
都合などで発車時刻が早まったり遅れたりが
ザラにある路線なのでございます。
ですので遅延している可能性に賭け、半ば
諦めつつも車を走らせたのでございます。
ワタクシが撮影地へ到着したのは、列車が
通過したであろう時刻を17分遅れて、で
ございました。
踏切も信号も、撮影者も居らず閑散とした
撮影地でございます。
列車が既に通過したのか、ハタマタ遅延して
いるのかも判らない状況でしたので
取り敢えず20分待ってダメなら諦めよう、と
結論付けました。
そう決めた刹那の事でございます。
端の向こう側から、聞き覚えのある
警笛が聞こえました。
機関車が発する空気で鳴らす
あの、警笛でございます。
どうやらワタクシ、賭けに勝った様で
念願の重連赤ホキを撮影する事が
出来そうでございます。
すぐさまカメラを構え、切り位置に
ピントを置いてその瞬間を待ちます。
ND552 8を先頭に次位にはND552 10が
連結されます重連総括制御で長く連なる
赤ホキを牽引します322レ。
新日鉄の工場で荷を下ろした空の赤ホキを
笠寺まで運搬するのが名古屋臨海鉄道での
役割でございます。
赤ホキはその後、JR貨物に引き継がれて
美濃赤坂へ向かう事となります。
引いた構図でもう一度。
定刻運行では撮影が叶わなかったこの列車、
ダメ元でチャレンジしてのまさかの勝利に
夢を見ているかの様な気分でございます。
撮影後、心中でガッツポーズを決めつつ
河原で放尿してから次なる被写体を
求めに参ります。
お次は、トヨロン。
遠目からでも判ります、牽引はND60 1が
充当されております。
こちらは定刻通りに駅を発った様でして
予想通過時刻に姿を見せました。
引き付け過ぎて下部が少し見切れました
失敗ショットでございます。
この列車も重連充当を期待したのですが
生憎と新型が運用に入っておりまして
単機牽引でございます。
いつかこの列車も重連で撮影出来れば
嬉しいのでございますが。
赤ホキでは構図の都合で後打ちが
出来ませんでしたが、こちらは
後ろからも狙ってみます。
トヨロンの筈なのですが、空コキも目立ち
グレーの日通コンテナ?も積載されます。
このポイントは以前に
神奈川のブログ友氏が踏切の鐘が電鐘式だと
記事で触れていらっしゃいました。
録音などでは無く、是非とも生でこの音を
お聞きいただきたい、そんな素敵な音色の
踏切でございます。
再び先ほどの撮影地へ戻って
折り返してくる列車を狙いました。
しばらく曇っていたので逆光構図ですが
ここの方が好みの構図が組める、と布陣を
したのですが、列車の通過時は陽が射し込み
あ~ぁ…といった具合でございます。
とは申しましても、地元関西では
お目に掛かれない積載内容でございます。
興味津々に撮影しておりました。
オマケ。
編成後半に積載されますコンテナが
目を引きますので、別個に撮影してみた
カットをオマケとして掲載してみます。
大同特殊鋼、と申します中京財閥の中でも
存在感の強い大同グループの鉄鋼会社が
保有するコンテナ、なのでしょう。
コキ1両に3つのコンテナが載り、それが
4両連なる事でちょっとした専用列車の様な
編成になっておりました。
こんな列車が日常で撮影出来るのが
この地域の、名古屋臨海鉄道の魅力で
ございましょう。
今回の訪問で更にこの路線の
素晴らしさに魅了されてしまいました。
ワタクシもこの先きっとまた、臨海へ
行って本気をだす日々が
巡って来るのでしょうね。
それでは、この列車へご乗車いただき
ありがとうございました!