写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1809列車 「 甲185 JR西日本 レール削正車(ROBEL社製romill 164/165-0003)の甲種輸送を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。



レールの上を列車が走る。


鉄道にとりまして当たり前な事となる

このレールでございますが、列車が

走れば走るだけ、摩耗致します。


一部が擦り減り偏摩耗が生まれますと

乗り心地が悪化、騒音増加やレールの

寿命短命化など良い事がありません。


そこで、摩耗したレールを研磨して

均一にする為の作業というものが

保線の世界には存在致します。


その際に活躍致します機材が

レール削正車、というのだそうで

ございます。


JR西では現在3台ある機材を、22年度

までに5台へ増やす、と昨年アナウンス

しておりました。


甲種輸送があれば良いなぁ、と淡く

期待しておりましたらば…

 

 

さて、今回の更新は13日夜に撮影した

レール削正車の甲種輸送につきまして

ご報告させていただきます。


レール削正車、と申しますと如何にも

車両という感じに聞こえますが、これ

マルタイなどと同じ保線機材でして

車両では有りません。 


従いまして、貴方は国の定めます

動力車操縦者の免許を取得せずとも、

自走させる事が可能となります。


勿論その際には本線の信号を閉塞させ

列車運行を止めてから、となります。


そんな保線機材のメジャー所な存在が

マルタイ、BR、レール削正車となって

おります。


この夜は、そんな3大保線機材の一つで

ありますレール削正車が、新製配置に

伴う甲種輸送で走ると教えていただき

撮影に赴きました。



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2021-12-13 9590列車

先ずはEF210-4を先頭にします列車を

長時間露光にて仕留めましたシーン。 


出発まではまだ、間がございまして

じっくり観察しながら色々と撮影して

参りたいと思います。 



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2021-12-13 9590列車

広角構図にして、もう一度編成を

狙ってみました。 


被輸送車両であるレール削正車の

中程に4と記された標識が掛かります

この構図。


気にされる方だとこんなカットは

没にしていらっしゃいますが、これは

これで有りかな、とワタクシは思う故

掲載しておきます。


釜中心の撮影だとこれでも十分に満足

出来る所でございます。

 

 

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2021-12-13 9590列車 

機関車との連結部でございます。


最近導入されましたMTTに類します

塗装パターンとなっております今回の

レール削正車。


キャブ周りに記載されます表記からは

自走可能な速度が60キロだと判明。


また、下部のオレンジ色をした部位は

レールを研磨する箇所と思われます。



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2021-12-13 9590列車 

ROBEL社のロゴの下、ミリングに

目と口の付いたキャッチーなキャラが

描かれておりました。


この図からも予想出来ます様に、左の

車体はグラインダー装備で右の車体は

ミリングホイールを装備していると

思われます。


こんなキャラも昨今の我が国だと

美少女キャラに描かれてしまうのかも

知れません。


何せ競走馬が美少女化して人気を博す

お国柄でございますから…



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2021-12-13 9590列車

ケツ打ちもしております。


家庭用のエアコン室外機みたいな物が

キャブの下に取り付けられています。


こちらはミリング車側


グラインダー側のキャブにも、同様に

エアコン室外機みたいな物が据えられ

目を引いておりました。



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2021-12-13 9590列車

もう一度前へ回って編成を狙います。


巻頭コマと同様のカットになりますが

露出を一段下げてみました。 



この撮影のあと、いよいよ列車が

出発となりますので、移動して

迎え打ちたいと思います。



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2021-12-13 9590列車

深夜の駅を駆け抜けます列車を

流し撮りで仕留めてみました。 


カメラ性能と釜の形状から釜の番号が

見えないという結果となりました。


この辺りはもっと高感度が綺麗に写る

機材の導入が必要になりましょう。


今出来る精一杯、で仕留めましたので

満足しておきます。



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2021-12-13 9590列車

今回の〆。


長時間露光での撮影とは逆のサイドも

撮影したくて、こちらへと

布陣致しました。 


流れて溶けます出来映えですが、見た

感じ両サイドの外観に大きな差異は

見当たりません。


列車は闇の向こうへ、軽やかに

走り去って行きました。



導入されましても細かな仕様はおろか

型式さえ公表されるケースの少ない

保線機材の世界。


鉄道車両から一歩踏み込み、こうした

謎多き保線の世界を覗いてみるのも

楽しいのではないでしょうか。


確実に寝不足となりそうですが。



それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!