この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
かつて、輸送人員の少ない国鉄路線に
おきまして、機動的な運用とコストが
低い点に着目されて導入が決まった
後に鉄道車両メーカーにしてバスの
メーカーでもありました富士重工が
そのノウハウを発揮し世に送り出した
そうした軽快気動車の類が世に出る
時期と丁度、国鉄の不採算路線が
三セクに切り替わる時期が一致して
しかしながら、非力なバスエンジンが
災いした上に鉄道車両として耐久性も
脆弱でしたこの手の車両は、すぐに
使い勝手の悪さが露呈致します。
その結果、レールバスは二方向へと
分岐して進化する事となります。
一方はバスの性質を強めたDMV、現在
阿佐海岸鉄道にて稼働する車両で
ございます。
鉄道車両ではなく、自動車がレールも
走行可能という進化形態となります。
他方、鉄道車両としての性質を強めた
進化としましては低コストな気動車を
開発する事となりました。
それが、現在も各地の地方路線で
活躍するLE-DCと呼ばれます車両の
背景でございます。
ライトエコノミー-ディーゼルカーの
略でございますね。
さて、今回の更新は北条鉄道で今も
活躍しますフラワ2000形の撮影に
つきまして、ご報告致します。
富士重工製のLE-DCを導入しました
北条鉄道では、形式をフラワ2000形と
名乗りまして、現在は3両が営業に
就いております。
晴れカットを期待して布陣しましたが
残念、雲が陽を遮るタイミングでの
通過となりましたこの時。
画面一杯にフラワ2000形を捉えました
コマを、巻頭に据えてみました。
ではここから、第1886列車記事の
直後へと時間を巻き戻して綴る事と
致します。
キハ40との交換を終えて駅を発車した
フラワ2000形を捉えます。
18m級の車体ゆえに小振りな見た目の
車両でございますこのタイプ。
北条鉄道ではシルバーをベースにした
派手な色合いが特徴となります。
赤い挿し色は最初に導入された1号車で
ございます。
横っ面を狙ってみました。
車体側面裾部にフラワ2000-1と車番が
記されております。
この構図は面が陰りますので、撮影後
移動すべくマイカーへ戻りました。
で、選定していた次のショバへと
ルートを割り出そうとしたのですが
行き先が農道の為か、アプリでは
表示に難がございました。
現地へ辿り着くのに何度も道を間違え
ようやく到着した時には、既にキハは
走り去った後でございました…
やむを得ず、次のキハ便まで90分ほど
待機する羽目になります。
待機中に撮影しましたフラワ2000形。
ですが、枯れた雑草の盛り上がり部を
回避した構図を組むと、左端に何やら
パワーショベルがこんにちわ、となる
為にこの立ち位置はアカン事が判明。
立ち位置を少しずらして再度、構図を
組む事に致しました。
次の列車が来るまで、かなり余裕が
ありますから、まったりとしながら
待つ事に致します。
という訳で閑話休題。
余談になりますが、こちらは同じく
LE-DCとなる信楽高原鉄道の車両で
SKR310形311号車でございます。
細部こそ各社に合わせた仕様ゆえ
異なりますが、大枠は同じ形式だと
判りますね。
他にも各地で同じ顔、車体の車両が
今も活躍しております。
地方路線のLE-DCやNDCシリーズを
撮り巡るのも楽しそう…
樽見、明知辺りへ訪問しようかな。
いつがいいでしょうね。
なんて事を考えておりましたら時間が
やって参りましたので、カメラを構え
列車を狙います。
粟生へ向かう列車がやって来ました。
こちらは面潰れ構図なので
半ばお遊び的な撮影でございます。
北条鉄道のフラワ2000形は、本拠地
フラワーセンターがある事から命名を
されております。
また、形式の2000は営業開始年を
表しているそうでございます。
因みに2号車は2001年、3号車は既に
2008年に北条鉄道へ導入されていると
いう事でございます。
今回の〆。
巻頭コマから引いた構図で狙います。
日頃の行いがよほど悪いらしく、雲が
陽を遮って澱んだ光線になりました。
ですが、あくまでフラワ2000形は
前座でございます。
キハ40到来まではまだ時間も有ります
から、期待して待ちたい所で
ございます。
所で、行き先方向幕は粟生⇆北条町と
なっておりますが、この車両以外の
他の2両は逆の表示になるのだとか。
つまり、この表記は車体色以外にある
1号車の特徴と申せましょう。
本社機能が北条町駅にある為、正しく
表記するならば、北条町⇆粟生となる
のでございます。
この列車が走り去りました後いよいよ
午後2便目のキハ40がやって来ます。
果たして雲は抜けるのか。
北条町方のHMは撮影が叶うのか。
次回へ続きます!
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!