この列車へご乗車いただき、あありがとうございます。
急行かすが、という列車がございました。
名古屋から関西本線の亀山を経て奈良へ向かう
この列車、ワタクシが学生の頃は関西で唯一の
東海色キハ58/28が狙える列車だったので
暇があれば狙いに行っておりました。
その後、キハ75系に置き換わりいつのまにやら
廃止され、亀山ー奈良を走る列車はキハ120形
のみ、という実情でございます。
そんな閑散線区に、実証実験として名古屋と
奈良を直通する列車を走らせる計画が、昨夜
新聞報道で為されまして驚愕致しました。
実験は2025年秋頃、だそうで電車を走らせる
との記述からHC85の投入が予想されます。
優等列車が限定的とは申しましても復活という
嬉しいお話。
是非とも計画が実現する事を願います。
ワタクシの場合は乗りたい、では無く撮りたい
だけなのですが。
さて、今回の更新はついにクライマックスを
迎える事となりました、セタキ遠征最後の
ご報告でございます。
セメントタキことセタキを狙って四日市から
北上し、三岐鉄道沿線へとやって参りました
ワタクシと盟友ブログ友氏。
最後の狙いは、やはりカン付きED45が牽く
セタキ貨物でございました。
今回掲出されておりますHM、富田方に連結
されたED45 8には貨物鉄道輸送150th記念と
なります内容でございますが、東藤原方に連結
されたED45 4は別の図案でございました。
それがコチラ。
開館20thを祝う旨の看板を掲出しております。
図案は2軸のコンテナ貨車に貨物鉄道博物館の
英称FRMのコンテナが積載される、というもの
でございまして、三岐鉄道なのにコンテナ?と
訝しんだ覚えがございます。
まさか、この2ヶ月後に三岐線内をコキが走る
事になろうとは、情弱なワタクシには夢にも
思っておりませんでした。
富田から東藤原へ向かうセタキを狙う為に布陣
致しましたショバから、逆向き上りの普電を
スナップ致しました。
赤々と咲き乱れます彼岸花を添えた撮影を意図
したのでございますが、101系が振り上げます
菱形デカパンの一つが背景の家屋と重なって
見辛い残念仕上がりに。
咄嗟に構えると駄目でございますね。
こんな感じでセタキ貨物の到来を、格好の空の
下で待っていたのでございますが…
いざ本番、というタイミングで無慈悲な雲配給
に見舞われてしまいました。
血痕みたいに点々と赤く染まる田畑を走ります
HM掲出釜が牽くセタキ貨物でございます。
先ずは遠目から、挨拶がてらに一コマ抜いて
列車をファインダーに捉えながらレンズを引き
撮影を続けます。
お天気が良かった事もあり、HMの図案は無視
して彼岸花と絡めての編成狙いで構図を
組んだのですが、まさか本番で曇るとは…
こんな事なら寄り構図にしたのですが。
そんな嘆きを心中に、それでも当初予定した
構図でシャッターを切っていきます。
セタキの上に赤い車が乗っかる点もまた愉快。
タイミング悪いなぁ…
今回の決めコマ
レンズを大きく引いてラスト、本命構図でも
雲は居座ったまんまで遺憾なコマとなりました
が、マンダーラよりはまだマシでしょうか。
影落ちもなくフラットな露出で撮れた、と一旦
納得して巻頭のHMをフィーチャーしたコマを
切りまして、列車を見送ります。
セタキ貨物と入れ替わる様に上りの普電が
やって来ましたが、今度は晴れ。
ホラ、これ絶対ワタクシの不徳の致す所で
ございますよ…
実はこの日、三岐線では普電車両譲渡元の
西武鉄道に合わせた黄色塗装の車両が走って
いたのでございますが、ワタクシの機材不調で
一コマも撮影が出来ておりません。
盟友氏は何度も撮影されていらしたので、大変
心苦しいのですがワタクシも撮影したいと
お願いしまして、居残りの機会を
いただきました。
この旅の〆。
下り普電としてやって来た黄電でございます
が、またしても雲が掛かりヌルい仕上がりに。
あ、これはもう何をしてもアカンかも知れんと
ここに至って悟りまして、この日はこれにて
撤収する事に致しました。
三重と岐阜を結ぶべく設立されました三岐鉄道
でございますが、このショバからだと山一つ
越えれば滋賀県でございます。
ですから、盟友氏と二人山越えルートで八日市
方面へ抜け名神高速道路で関西へ。
幸い時間が早かった為か渋滞にも遭わずに
速やかな帰宅となりました。
新形式貨車タキ1300形も落成し、今後は一層の
注目を集める事になるでしょう三岐鉄道。
ワタクシもセタキ貨物が再開したら、ブラリと
撮影しに足を伸ばしたい所でございます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!