この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
かつて、女の子にフラれた衝撃を緩和?癒す?為に
打ち込んだのがワタクシは鉄活でございました。
単に撮る、というのでは無く、テーマと合格ラインを
設定しまして、ストイックに打ち込んでおりました。
当時はフィルムでの撮影でしたから、一コマ入魂の
心意気でシャッターを切り、カメラ屋へ現像に
出しては意気消沈を繰り返す日々。
結果としてまともな仕上がりの、満足出来る撮れ高は
得られずに他の女の子と仲良くなってその内
フェードアウトしたのですが、あの当時の
がむしゃら感は今も少しだけ残っております。
一方で女の子と仲良くしていたウキウキ感は
現在、微塵も無いのはどういう事なのでしょうか…
華やかな青春は過ぎ去り、地味ながらも堅実な毎日に
時折ため息を吐きながらも、実はそれなりに
満足しております。
さて、今回の更新はお盆明けに撮影しておりました
地味列車につきましてのご報告でございます。
いえ、地味レとは一体何なのかと申しますと
花形列車に対して注目度の低い、マイナーな
存在の列車の事でございます。
地味かどうかは議論の余地がある、のかも
知れませんが花形ではない事は確かなので。
EF65 1135が定尺チキ4両を牽引します
この日の配給列車。
どこが地味かと申しますと、まず列車の運転される
距離が短いので、人目につきにくいのでございます。
列車番号からもお判りの通り、予定臨スジ上を走る
臨時列車でして、毎日運転ではありません。
その上、この配給は京都貨物と向日町(操)の間で
運転されます短距離列車となります。
京都貨物は西大路駅と京都駅の間にございまして
駅間で申しますと3駅分ほどの短距離となります。
しかも、全区間を本線では無く回送線を走る為
桂川駅など、ホームからでは見えにくいですし
目立ちません。
只でさえ地味な編成内容の上に影の様にコソコソ?と
人目に付かずに走る地味の中の地味、この配給は
そんな列車なのでございます。
引いた構図でもう一度。
列車の編成内容それ自体があまり目を引かない
レールを輸送する貨車でございますし、編成も
短く走行距離も短い為に人目に付かない、そんな
列車が地味列車、と位置づけられるのでしょう。
そんな地味レにこそ注目するワタクシの様な輩は
だからこそマニアなのかも知れません。
配7993レに次ぐ地味列車としてカウントされます
この列車、1881レもやはりレール輸送にまつわる
列車でございます。
船便で運ばれて来たレールが、水揚げされます
安治川口から配7993レへ継走する京都貨物までの
牽引を担います1182レの、折り返しとなりますのが
この1881レ。
折り返しですから空荷で単機の日もあれば
コキの試運転を兼ねた日もありまして
これも地味レのひとつでございます。
この日は地味ながらもムド付き、更にコキが
2両付きとなりました。
しかも普段は吹田の桃太郎が仕業に就くのですが
牽引するという、地味なのに豪華な編成となりました。
尤も、光線具合に気を取られ、布陣した場所は
夏草に覆われて足回りが隠されるという顛末となり
見事に撃沈という結果にございますが。
オマケ。
記事の最後は花形列車をオマケ扱いにするという
如何にも拙ブログらしいオチでございます。
この日は気持ちの良い光線具合でして
夕方の時間にはご覧の様な順光で281系を
狙う事が出来ました。
実際は炎天下で
脳みそが湯立ちそうな暑さでしたが。
それでもこのカットが残せましたので
ここへ来て良かった、とそう思わせられました。
この9月からは何と、朝と夜の運転のみとなり日中は
運休するのだそうでございます。
この頃の状況では需要も少なく
採算が合わないという事なのかも知れません。
毎日当たり前の様に運転されます特急にも
地味にダメージが蓄積されている様でございます。
地味な編成であまり耳目を集めない、そんな列車には
実は素敵な魅力が詰まっていると、この記事を
お読みになってそう思えて来ましたでしょうか?
でしたらこれで、
あなたも立派なマニアでございます。
え、思えない?
それはワタクシの腕前が未熟だからに他なりません…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!