写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1338列車 「 クモヤサンド! 115系R1編成の吹田出場を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

ウチから山を越えて夜の国道を進み、撮影地へと

かます闇鉄の道中、いつもは一人での行き帰りで

ございますので、適当に歌を歌ってみたりだとか

仕事の事を考えたりだとかしております。

 

ドライブ中の思索って意外と楽しくて

捗るものでございまして。

 

勿論、安全には最大限の注意を払っての

運転でございます。

 

山越えの場合、真っ暗なカーブの先には

鹿が佇んでいたりして度肝を抜かれる事が

よくありますからね…

 

 

さて、今回の更新は吹田総合車両所にて検査を終え

所属先へ戻る115系を狙いましたご報告となります。

 

福知山の113系/115系は吹田への入出場に際して

自走では無く、クモヤ145形に挟まれての

回送となります。

 

俗に申しますクモヤサンドでございまして、その姿は

拙ブログでも幾度かお届けして参りました。

 

この日は福知山唯一の115系が出場という事で

いつもと変わらぬクモヤサンドながら、少しだけ

レアな機会と受け止めまして、撮影にはお友達を

誘ってみたのでございます。

 

皆さまお忙しく、参加は振るわなかったのですが

そんな中でお一人だけご都合をつけてくださり

ワタクシが定番にしております谷川駅へと

同道していただきました。

 

ご一緒した氏は今回、闇鉄もクモヤ145の撮影も

初めてと仰っておられましたので、ご案内する身と

致しましても気合が入ります。

 

そんなワタクシに氏が、2本お持ちの三脚を一つ

貸して下さり、今回はアングルが高い長時間露光が

実施できる事となりました。

 

この場をお借りいたしまして、氏には

心より感謝を申し上げます。

 

それではまず、停車中のクモヤサンドを

一般的な構図で仕留めました写真から

ご覧いただく事と致します。

 

 

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2020-08-25 回7777M

先頭をクモヤ145-1003が、真ん中に115系R1編成、

後尾にはクモヤ145-1001という編成でございます

この夜のクモヤサンド。

 

周囲の家々も静まり返る山深い田舎に位置する

夜の谷川駅でございます。

 

昼間とは打って変わった涼しい晩夏、そこかしこから

秋の虫たちが音色を放ち始めます。

 

そんな陽の落ちた深山幽谷に響き渡る、

国鉄形式特有の車体が奏でます郷愁の

国鉄モータサウンドが、秋の音とハーモニーを生み

この夜、ここでしか味わえない鉄道交響曲へと

昇華するのでございます。

 

などと調子のええ事こいてますが、ほんまに

ここは目と耳が幸せになるひと時を味わえます。

 

 

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2020-08-25 回7777M

ファーストショットは入線流しでございました。 

 

やはり115系だからレア、という事でしょうか

この夜は普段以上の人数が詰めかけ、ホーム前方の 

ポジションには多くの三脚が林立しておりました。

 

勿論その中に分け入っても良いのですが、他の駅より

停車時間に幾分か余裕がありますので先客の方々が

撮り終えてから構図を組む事に致しまして、まずは

手持ちで入線シーンを流してみたのでございます。

 

こちらも設定は例によってISO3200、SS1/20でして

高感度ゆえにザラついた仕上がりになっております。

 

 

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2020-08-25 回7777M

で、入線のあとは一人、列車の後方へ向かい

先にバックショットを仕留めておきました。

 

こちらはホームの光源から離れているので

お借りした三脚を使ってISO100、f10、

SS30秒の長時間露光で撮影しております。

 

そのおかげか、奥行きのある仕上がりでして

満足のいく一葉となりました。

 

 

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2020-08-25 回7777M

後ろを取り終えた頃には前方の鉄さん達も

それぞれ散り始めましたので、悠々とワタクシも

前へ布陣させていただきます。

 

まずは望遠を飛ばして圧縮カットから。

 

お借りした三脚がガッシリとした良いモノで

望遠レンズでの長時間露光でも十分に撮影に耐え

綺麗に抜く事が出来ました。

 

貧弱な上に短ショーなワタクシのイチモツだと

まず間違いなくブレちゃうのでございます。

 

 

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2020-08-25 回7777M

 レンズを標準域にして列車へ近寄ります。

 

右下には撮影者が写り込みますが、露光時間が

長いお陰でさして気になりません。

 

 

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2020-08-25 回7777M

そんな訳でちょっとレンズを引いて

撮影者込みの情景を写し取ってみたのがコチラ。

 

 服装から「あー、これワシやんけ」と思う方も

いらっしゃるかも知れませんが、何卒ご容赦を。

 

谷川駅での撮影の雰囲気が、何となくでも

伝わりましたら幸いでございます。

 

 

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2020-08-25 回7777M

 今回の〆。

 

楽しい夜遊びタイムも、あっという間に終宴を迎え

列車をお見送りする時間がやって参ります。

 

せめてあと一枚、と福知山の115系

判るであろう写真を狙ってみました。

 

食パン顔の115系先頭車は裾絞りがあり

クモヤは直角ボディとなりますので対比も出来て

中々に満足な締めの一枚となりました。

 

この撮影後、列車は件のモータ音を唸らせて

ホームから滑り出して行きました。

 

アンコールには

車輪がレールを刻むジョイント音を、周囲の山々に

響かせて余韻を残してくれるのでございます。

 

 

撮影を終え、ここでお会いするいつものメンバーと

しばしの歓談を終えて帰路についたのでございます。

 

今回は同道いただく氏がいらしたので、道中も

オッサン二人の会話に花が咲きました。

 

主な内容は当然ながら猥談でございますが。

 

 

昨年のお盆に谷川バルブデビューしてからは

2両のクモヤ送り込み、そしてクモヤサンドと

幾度かの撮影機会を得て、同時に多くの出会いを

得ております。

 

ご一緒したお友達氏も今後、闇鉄参戦に

興味を持っていただければ嬉しいものでございます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!