写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1455列車 「 聖地巡礼!下灘駅の佇まいを狙う 2020・お盆 予讃線紀行その3 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 


今年の大河ドラマ明智光秀が主役となり

福知山をはじめとして各地で誘客を盛んに

行っております。


残念ながら出演者の麻薬問題やウィルス禍に

よって出足こそ躓かされたものの、視聴者の

話を聞くと意外に面白いのだとか。


そんな面白い作品であれば、舞台となる縁の地に足を運んでみたくもなる、という発想が

現代社会における聖地巡礼と呼ばれる

現象なのだそうでございます。


ワタクシも鉄道愛好者の端くれとして

鉄道に関連する聖地巡礼を旅の行程に

こっそりと組み込んでおりました。

 

 

さて、今回の更新はお盆遠征における

裏ハイライト的な記事となります聖地巡礼

ご報告となっております。

 

愛媛県の県庁所在地となります松山から

宇和島方面へ向かいますと予讃線

海沿いに走る事となります。

 

この海沿いの景色、北側に海が見える為

光線は順光で美しい眺望が得られます。

 

そんな路線の中にある、寂れた小さな駅が

今回のお目当てとなります下灘駅

 

 

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2020-08-13 下灘駅の夕暮れ

一日にこの駅を通る本数は僅か10往復。

 

THE、と頭に定冠詞の着くローカル線でして

この駅から利用する1日の乗車人員は関西の

通勤ラッシュ1両分以下だと思われます。

 

そんな駅ですが、

意外と人がいらっしゃる駅構内。

 

その理由が表題の写真、プラットフォームの

すぐ向こうに伊予灘が広がる絶景でして。

 

ワタクシの訪問時はサンセットには少し早い

時間でしたが、多くの観光客がいらっしゃり

このカットも人を交えてしか撮影が出来ず。

 

青春18きっぷのポスターに使われたりもした

聖地のカットでございますのですが

仕方がありません。

 

 

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2020-08-13 キハ32-9+キハ54-3

速報版の記事でもご紹介しておりました 

伊予灘を背景に据えた場所にて、下灘に

向かう前に寄り道で撮り鉄しておりました。

 

この辺りの沿線では山の斜面に集落があり

探してみますと案外いい絵が狙えそうな

場所が多く見つかりました。

 

本数が少なく、それらを十分に活用出来ず

去らねばならないのが心残りでございます。

 

 

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2020-08-13 下灘駅本屋

沿線の撮影地開拓を終えて、いよいよ

憧れの聖地である下灘へ向かいます。

 

駅へ向かう道中は狭~い道路沿いに

本州ナンバーの車が数十台も路駐してあり

嫌な予感がしたのですが…

 

車を市営の駐車場へ入れて駅まで歩き

嫌な予感が的中致しました。

 

列車に乗る訳でも無く、列車が来るまで

まだ1時間以上もあるのに駅舎前にも

大勢の人が寛いでおります。

 

 撮影しますのでどいて下さい、とは

流石に申せませんから、寛ぐ姿も込みで

こちらもお構いなしに撮影致しました。

 

 

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2020-08-13 下灘駅の夕暮れ

この場所はポスターに留まらず映画やドラマ

アニメにまで描かれまして、風情があると

人気の観光スポットと化しました。

 

こんな夕日を恋人と二人、腰掛けながら

眺めつつ愛を囁いて胸を揉んだりしたら

最高ではないでしょうか。

 

あ、胸を揉むのは余計でしたね。

 

そんな風に思えるカットを残すべく

露出を下げて撮影したのが上の写真でして

実際はそんな風情など微塵も

 

 

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2020-08-13 下灘駅の現実

オマケ。

 

え、何、映画の撮影でもあるんですか?と

素で思ってしまうレベルの観光客で賑わう

実際の下灘駅でございます。

 

折角の寂れた、小さな無人駅と素敵な眺望を

楽しみに来訪したワタクシはこの喧騒に

肩を落とすのでございました。

 

ちなみにここ、

以前に訪れた事のある鉄仲間さんから

真冬に訪問してもこんな具合でしたよー、と

教えて頂き再訪の意欲を失くしました…

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!