写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1712列車 「 ロンチキPP!長尾工臨を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。



本日ついに、JR東のチキ全車が廃車と

なったそうでございます。


レール輸送の為に国鉄時代から活躍を

してきました長物車の歴史が1ページ、

新たな時代の項へと移ろいます。


一方でこちら関西では相も変わらず

定尺チキもロンチキも衰え見せずの

活躍をしております。


とは申しましても国鉄時代からの

古豪貨車でございます。


いつ何時消え去る事になるやも知れず

やはり小まめな記録を心がけたい所で

ございます。



さて、今回の更新は7日未明に撮影して

おりましたPPロンチキについての

ご報告となります。


PP、と申しましてもパインやリンゴの

事ではございません。


押したり引いたり、という意味の

プッシュプルを指しております。


突いたり引いたり、ではありません。


列車の前後に機関車が連結されまして

前の機関車が牽き、後の機関車が押す

形態の事なのでございます。


工臨の機関車とは異なりまして

ワタクシの短めな連結器はここ何年も

連結相手が居らず、プッシュもプルも

出来てはおりません。


連結さえすれば

後は果敢に一人プッシュプルな活躍を

お見せ出来る筈なのですが…


突いたり引いたり、ですね。



あっ、話が逸れそうなんで戻します。


施工場所によって往路または復路が

DD51のプッシュプルとなりますのが

長尾工臨のロンチキでございます。


前回は往路がPPという事で闇鉄参戦を

致しましたが、ケツの凸が暗闇に紛れ

大失敗となりました。


アレは凹んだものでしたが、そんな

ワタクシにこの日待望のリベンジを

為す機会が訪れました。


前回同様に往路がPPという実施計画を

教えていただき、次こそは!と気合い

十分に駅へと向かいます。


所が、到着してビックリ。


何故かこの日はやたらとキッズ達が

集まり、プチ雛壇まで形成される

人気ぶりとなっておりました。


が、ワタクシの立ち位置は彼らよりも

後ろですから、気兼ねなく布陣して

本番を迎えます。


皆さん停目を嫌って前に布陣される為

後ろは空いておりました。



f:id:kyouhisiho2008:20210907073149j:plain

2021-09-07 工9297列車

トワ釜PFや国宝機ニーナさま以上に

今一番熱く注目されますDD51 1109が

前位でロンチキを牽いて来ました。


PPを強調するならばここは望遠一択な

構図になりますが、ハイビームを避け

手振れを防ぐ観点から今回は標準域で

列車を引きつけて撮影致しました。


前回の大失敗を教訓に、今回は無事

狙い通りの撮影が叶いまして満足な

成果となりました往路PPの長尾工臨


ちゃんとロンチキの向こうに小さく

後補機のDD51が見えます。


嬉しッ!



f:id:kyouhisiho2008:20210907073543j:plain

2021-09-07 工9297列車

レンズを引きながら連写致しますと

ホームの光景も合わせて構図に入り

集まったキッズ達と列車が一緒に

写ります。


ホームに散らかるカバン類が些か気に

なるかも知れません。


が、この時間は深夜0時を過ぎ尚且つ

ホーム端で乗客も居ませんので、

迷惑行為とまではいきません。


本番寸前には、手前の白シャツを着た

兄ちゃんが構図に迫り出て来ました。


ちょっと下がって貰えるやろか、と

やんわりお願いしましたら聞き入れて

下さり巻頭コマが撮影出来ました。


兄ちゃん、おおきにでっせ!


こうした声かけは存外気を遣うので

出来ればしたく無いのでございます。


が、先に来た者として、更に年嵩の

役目として嫌な役を演じております…


兄ちゃん、堪忍でっせ!



f:id:kyouhisiho2008:20210907073846j:plain

2021-09-07 工9297列車

こちらはDD51 1183、列車の後位を

務めます。


何故にPPなのかと申しますと、機回し

不可となる線形でございますので

レールを卸した後はDD51 1183が

先頭に立ち返空を牽引致します。


その時点で往路を牽引した1109は

切り離されまして、単機でミハソへと

帰還する事となります。


往復ともPPならば聖地・調子踏切へ

朝練に行くのですが、復路はただの

ロンチキになってしまう為に往路を

こそ、狙う訳でございます。

 


f:id:kyouhisiho2008:20210907073907j:plain

2021-09-07 工9297列車

オマケ。

列車の後打ちを試みてみましたが

生憎と暗すぎて釜しか判らないという

残念な結果に。 



この1183が全検を明けましたのは

つい先日の様に思いますが、昨年の事

となります。


スノープラウの白挿しも黒ずみまして

すっかり消えてしまいました。


真新しい姿から徐々に煤けた姿へと

変化していく様を記録するのもまた、

楽しい趣味の一環でございますね。



それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!