写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1718列車 「 2形態の赤いアイツを狙う 2021・GW 鹿児島本線紀行その2 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。



ワタクシは教養が殆どございません故

あまり読書などはしないのですが、

世界的なロングセラー本と申しますと 

幾つかイメージする事が出来ます。


例えば、クリスティの

そして誰もいなくなった」だとか

テグジュペリの

星の王子さま」なんかは皆様も

一度くらいはお読みになった事がある

と思われます。


我が国でしたら漱石や賢治の作品が

これに該当するのでしょうか。


鉄道車両にも、ロングセラーは存在し

国鉄時代の直流電化をささえました

EF65103系、113/115系などは

皆様もよくご存知でしょう。


分割民営化されますとこうした流れは

薄まりまして、長く製造され続ける

車両は見なくなってしまいました。



さて、今回の更新はGW遠征、九州は

鹿児島本線で撮影致しましたご報告の

第2弾となっております。


この更新ではJR化後に製造されました

九州車をフィーチャーして、その

現状を記録した内容となります。

 


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2021-05-04 813系R1104編成

近畿車輛で2007年と2009年に製造を

されました813系の最終ロットとなる

1100番台を捉えました。


九州車は現在その殆どを、下松にある

日立製作所にて製造されております。


ですがこの当時はまだ関西の、近車が

受注しておりました。


九州向け車両の甲種輸送を当時はよく

撮影したものでございます。


あの頃は吹田に集中配置されていた

EF66が、吹田から幡生までの牽引を

担っていたものでございます。


鮫じゃないですよ?0番台、いわゆる

ロクロクでございます。


今じゃたった一両、国宝機とも呼ばれ

皆が注目する存在となりましたが…



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2021-05-04 813系R2213編成他6両

同じ構図で、2200番台を先頭にした

6両も仕留めておりました。


お気付きになりましたでしょうか。


巻頭コマと同じ形式ですが、前面の

形状が異なります。


具体的にはオデコが平たいか丸いかの

違いがございます。


また、R2213fのフォグカバーは何故か

白いモノになっていて他の編成が黄色

なので細かいながらも明確な差異が

見受けられます。 



この813系、今では広く知られます

デザイナー水戸岡氏の事務所が

JR九州で初めて普通車をデザインした

形式なのだそうでございます。


これ以前の811系が、どことなく415系

1500番台の系列を意識させられます

外観でしたから、813系でいきなり

垢抜けた車両になり驚きました。


好き嫌いは別にして、鉄道らしからぬ

ポップな面構えにインレタを多用した

外観は、九州に新しい時代の到来を

感じたものでございます。



また、813系は1994年に登場してから

着々と増備を進め、2009年まで実に

10年以上も継続して製造された形式と

なります。


この時期のJR車両としては珍しい

ロングセラー形式でございます。


それだけ813系という車両が

優れた形式だという事の

証左でございましょう。

 

 

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2021-05-04 811系P1511編成他8両

こちらは元祖九州車となります811系、

その更新工事施工車でございます。 


編成番号はともかく、行先表示は当世

流行りのLEDとなっております。


が、低速SSでも無いのに随分と写りが

鮮やかでございますね。


813系の大型LEDなんてブツ切りになる

始末でしたのに…


ここで博識なかわつる氏より、解説が

入りました。


安価なLEDほど明滅頻度が遅く撮影に

不向きなのだそうでございます。


つまりは811系更新車は、それなりに

費用を費やしたモノである事が判り

まだこの形式も長く使う予定なのかと

拝察出来るのでございます。


ちなみに、2編成を連ねた8両ですが

後方の4連は未更新車でございます。



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2021-05-04 811系P111編成他8両

正真正銘の元祖九州車、未更新の

811系もやって来ました。 

 

先程と同じく2編成が連なる8両ですが

今度はどちらも未更新車の編成。


もしかすると811系更新車は、今の所

それほど数が多くは無いのかも知れず

未更新を撮影するチャンスなのかも 

知れませんね。 



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2021-05-04 813系R1114編成他6両

今回の〆。


最近のステンレス車では見なくなった

側面にビードを設ける車体を持ちます

813系。


垢抜けたデザインなれど、その車齢は

最も古い0番台で間もなく30年を迎え

九州車の顔触れもまた、変革の時を

迎えるのではないでしょうか。 



貨物で活躍するEF81やED76も淘汰の

アナウンスが為されております九州。


普電も含め、今が撮影に最も適した

時期なのかも知れません。


知らんけど。



それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!