この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
舌切りスズメ、と申します寓話は
我が国でも広く知られます異郷への
訪問譚でございます。
良い行いが異郷への切符となり最後に
お土産を持って帰る、という形式は
浦島太郎と類似しております。
が、浦島太郎は彼の行く末が
話の焦点になっておりますが、舌切り
スズメは群像劇の体を為し教訓めかす
話になります。
話は変わりますが、京都の伏見稲荷に
通じます参道には以前スズメの焼鳥が
売られておりました。
美味いかどうかはさておいて、物語に
出て来るスズメは食用と看做されては
居なかったのか?
そんな事に疑問を覚えてしまいます。
さて、今回の更新は14日に撮影した
貨物列車につきましてのご報告と
なります。
新型総合検測車DEC741系が下関へ
向かうシーンの撮影ついでに、と
申しますよりは貨物撮影のついでが
DEC741だったり致します。
そんな訳で短編成よりは長編成向きの
ここへ布陣し、DEC撮影前から撮影の
後も居残りましてカモレを狙ったので
ございました。
押桃トップ、EF210-301が牽引します
コンテナ列車がファーストショットと
なりました。
機次位から3両ほど空コキですがその
後は積載良好でございます。
折角の貨物列車ですから、コンテナは
歯抜けよりビッチリ積載される方が
撮影の甲斐がございましょう。
お次はこの界隈唯一の、昼行で鮫が
牽く貨物列車となります1081レで
この日はEF66 129が先頭に立ちます。
有り難い事にまずまずの積載状況で
撮影も納得のいくものとなりました。
鮫は新製時より一貫して貨物色の
車体でございまして、この界隈ほぼ
桃太郎の青に染まる中で眩しい白が
鮮烈に映ります。
一時期はロクゴ、ロクロクと皆この
貨物色となりましたが、それももう
過去のお話。
今や貨物色自体が貴重と持て囃される
ご時世となりました。
鮫自体も押桃増備で姿を消す運命。
出来る機会に小まめな記録が必要かと
思っての撮影でございます。
この時間、北陸からの1本目には青い
車体のEF510-513が充当されました。
積載満点にして青ゴトーが登板という
嬉しい被写体でございました。
かつてはブルトレ牽引機として、今は
北陸貨物の主役として注目の
青きEF510でございます。
この後、もう一便北陸からの貨物が
上って来ますので、それを〆にと
もう少しここで撮影を続けました。
そんな合間にやって来ました列車は
EF210-316牽引の貨物…列車…。
コンテナが無い!?と驚かされますが
ケツの方にチョロっとタンコ等が見え
空コキだけでは無いと判りました。
土曜発の1055レは毎回こんな感じの
積載不良なんでしょうか。
或いはこの日たまたま?
何にしてもスペースと労力が勿体ない
話でございます。
今回の〆。
ここでのラストショットにEF510-9が
牽きます貨物列車を狙いました。
2回目の全検にて車体が再塗装される
際にはJRFロゴが無くなりますから、
赤ゴトーの今の姿も早めに記録せねば
と思いシャッターを押しております。
折悪しく裏被りの普電が、空コキの
隙間から覗いてしまう結果となり
運の悪さを痛感致しました。
オマケ。
丁度目の前にスズメが留まりまして
カメラを向けた瞬間、向こうへ
逃げて行きました。
その刹那を切り取ってみたので
ついでにオマケで掲載してみました。
確か我が国では、鳩や雀を捕獲する
行為は禁止されております。
焼き鳥の雀は輸入品ですしね。
鳩は、伝書鳩を誤って捕獲する危険を
避ける為に禁止なのですが雀は何故、
捕獲が禁じられているのでしょうか。
まさか舌切りスズメの話に由来などと
いう事は無いのでしょうが…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!