この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
ついに懸念していた事態が明らかに。
今月末で長きに渡るその活躍に幕を
下ろす旨の発表があった様で
ございます。
半世紀に近い年月を、京阪神を中心に
駆け回りました国鉄近郊形電車。
その最後のひと時に立ち会える事が
有り難いと、噛み締める夜と
なりました。
さて、今回の更新は19日の日中に
京都支所から幡生へ自走にて廃車回送
されました、117系S1編成についての
ご報告でございます。
既に今年に入り、113系が何本か吹田へ
廃車回送されておりますが、ここへ
参りまして117系S編成からも離脱が
発生致しました。
しかも今回は吹田では無く、幡生への
廃回という事で、注目度の高いネタと
なっております。
2、3両目に窓がスマートな100番台を
組み込むS1編成を仕留めました。
関西急電色から経費節減の名目で変な
単色塗装となり、呆れ半分にピーマン
などと呼ばれました晩年の117系。
最後の旅路をお見送りするなら、と
かつては新快速として幾度も走ったで
あろう、ここ新井正にて狙いました。
未だにラッピングを保持する福知山の
289系が、練習撮影第一弾で
ございました。
前夜にGAコンビと花嫁のれんの配給を
ご一緒させていただく事となりまして
場所取りまでしていただきました。
シチュエーションでしたから、さぞや
このショバも賑わうと予想しましたが
実際には…
非貫通の681系を先頭にした特急が
撮影の第二弾となりました。
一年とします現在、関西住みの撮り鉄
と致しましてはサンダバを集中して
狙いたい所でございます。
実施されるとの話ですが、12両や9両が
今後も残置されるのかは不明瞭。
伝統ある北陸特急の長い編成こそ
記録対象だと思えてなりません。
編成を組み替えて、余剰中間車に簡易
運転台を設置した魔改造特急が3両とか
で走ったりするかも知れませんよ…
練習を終えて迎えました本番。
結局ここ新井正には我々3名しか居ない
閑散ショバとなりましたが、その分
ノビノビとした撮影が出来ました。
挨拶ショットとして望遠を飛ばしては
みたものの、陽炎がメラメラと
メランコリーに117系をボカシます。
今回の〆。
巻頭コマから引いた構図でもう一度な
決めのショットでございます。
3両目の屋根に載るパンタは2丁ですが
田の字窓の300番台である5両目には
1丁しかパンタが無い点も特筆と
申せましょう。
我々世代には馴染み深いモータ音を
天王山へと響かせるその姿は、地味な
近郊形車両ながらも抜群の存在感を
刻みつけてくれます。
オマケ。
振り返ってのケツ打ちを決めまして
S1編成をお見送りさせていただき
ました。
場所取り含め、ご一緒しました
GAコンビの御二方には感謝で
ございます。
まだ少しだけ、日常での活躍が残る
京都の国鉄近郊形電車たち。
あと10日ほどですが、最後まで走り
切るその姿を見届けたいと思います。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!