この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
その昔、シムという形式の貨車があった頃。
当時の川重から西日本鉄道の新製出場車が兵庫
から九州へ向けて甲種輸送されておりました。
新製車両にシムが連結され、そのシムに台車が
積載され、新製車両は仮台車を履いての輸送は
中々に壮観だった記憶がございます。
そんな西日本鉄道へ向けた新製車両が、現在も
川車にて製造中でございますが残念ながら
近年は船便で海上輸送となっております。
新製車両が導入される、という事は現役の車両
に皺寄せがあるやろな…と予測しておりますが
案の定、貝塚線の600形が引退となる模様。
600形とは何ぞ?と気になる方はどうぞ、この
記事を読了後にググってみて下さい。
ちょっと古めかしく独特な外観が素敵な車両で
ございます。
はぁ、撮りに行きたい!!
さて、今回の更新は28、29日の二日に分けて
川車から新製出場となりました西武鉄道の
40000系、その甲種輸送につきましてご報告を
させていただきます。
前日に新鶴見から5085レの次位無動にて送り
込まれましたPFが、この日の牽引を受け持って
くれました。
早速その場面から記事をスタートして参りたい
と思います。
毎度お馴染みとなります裏調子にて、仕留める
事となりました。
でも実はこの日、ワタクシが最初に向かった
ショバは裏調子ではなく、聖地・調子踏切の方
でございました。
お目当てはPF牽引の定期貨物列車5087レ。
所がショバへ着きますと、九州から戻って来た
先生より5087レは大遅延発生中、4h遅れとの
有り難いお言葉を賜りました。
え、来ないの?と失意に暮れながら空を見ると
ドンヨリとした低い雲が覆っております。
ならば甲種はこちらでやるか!と気を取り直し
準備を致しまして。
EF510-504が牽く北陸行きの貨物列車から
撮影を始めました。
写真はデジタルの恩恵を活用致しまして、露出
アゲアゲ編集により見られる色合いにしました
が、実際には暗〜いお天気でございました。
暫く致しますとパラパラと小雨まで降り出して
ヤバイなぁ…と焦ります。
ですがそれも一時の事。
次のカモレが近づいて来たタイミングで曇りの
空が薄まり始めます。
EF210-349牽引の貨物列車では釜のデコが
白光りする逆光の刑を喰らってしまいました。
陽が射して来たのでございます。
ワタクシのこだわりでございます甲種輸送の
撮影では、被牽引車両の色出しが重要という
スタンスでございますので、この撮影の後
ササっと裏の方へ移動する事に決めました。
定刻となり、遠目からPFが見えました所を先ず
望遠でご挨拶代わりに切り取ります。
ここまで遠い構図でございますと、銀箱車体の
西武40000系ではそれと判別が難しい結果と
なってしまいます。
もっとサイドに寄せて構図が組めれば遠目でも
判るのでしょうけれど、挨拶コマにそこまでの
コダワリは持てません。
そんな訳でササっとズームを引き、構図を組み
直しまして。
保険的な一枚を狙います。
難点の多い撮影となりましたコチラ。
第一に釜のドテッ腹に架線柱の影落ちが掛かり
第二に編成後端が高架の陰に入ったまんま。
更に遅延でしょう、赤ゴトーが牽くカモレが
まさかの裏被りとなってしまいました。
そんな多難構図でございますが、本命コマが
万一失敗となりました際にはこのコマが記事の
巻頭、或いは〆に据えられる事となります。
判りますからね。
今回の〆。
という事で本命のコマも無事に仕留める事が
叶いました。
よく見ると40000系の後ろには赤ゴトーが牽く
貨物列車が写っておりますが、この程度なら
気にする事もございません。
3月の頃はいい具合に草が刈られておりました
この構図でございますが、何だかまた伸び始め
不穏な未来が予見されます。
すぐ傍が畑ですから除草剤を撒くなんて事も
難しいでしょうし、モッサモサと繁る前に
草刈りして貰いたい所でございます。
でも多分しないんだろうなぁ、JR西は。
オマケ。
ケツ打ちは厳しいショバでございますので
面だけ切り取るオマケショットでございます。
列車は西武線との接続駅となります新秋津へと
一路、東を目指します。
川車では今後も西武40000系の新製が続くとの
アナウンスもございます。
今年度は4本増備でしたか。
次回は果たして如何なる釜が牽引し、それを
どの様に仕留めるのか。
今からアレコレと思案する夜でございます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!