この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
豪華絢爛な色合い、と申しますと金銀や赤、橙
などの暖色をイメージするワタクシ。
反対に落ち着いた雰囲気だと濃ゆい緑や黒、と
なります。
あ、ぶどう色2号もね。
そして白や青、淡い色合いだと爽やかに感じる
のでございます。
これらの色イメージから、JTとして人気を博し
EF58 61とのコンビも板に付いていた東サロは
落ち着いた色合いの車体色だと感じます。
同じ欧風客車でも、反対に大サロは緑に金の
太帯を巻く、いかにもコテコテーっとした印象
でございます。
では関東、関西に挟まれた中京はと申しますと
白地に青い2本の帯を巻くユーロライナーが
大変爽やかなイメージを持っておりました。
ワタクシ、このユーロライナーが大好きで
今も会社の白い車にステッカーで青帯を貼るか
迷うくらいでございます。
中京圏と申しますとユーロ、と思う程にかの
車両へ愛着を抱いておりましたので、似た様な
色をコーポレートカラーにする太平洋セメント
には大変興味を持っております。
四日市港のスイッチャー、素敵ですよね。
そんなワタクシの元へ先月でしたか、とある
情報を寄せていただきました。
何やら太平洋セメントのタキ1900を置換える為
新形式タキ1300が新製され、甲種輸送される
という話でございます。
しかも今月に入り、その車体色がユーロっぽい
あの塗り分けらしい!と聞きもう堪りません。
さて、今回の更新は18日に日本車輌から落成し
甲種輸送されました新形式貨車、タキ1300形を
撮影致しましたご報告の速報版でございます。
またしてもお仕事を休みましての甲種輸送参戦
となりました。
以前から事前情報で新形式タキ1300形が1両と
リサーチキャビン、ヨが付くと聞いていまして
8日の新京成甲種とどちらに参戦するかで
迷ったのですが…
新形式タキ&リサーチキャビン、という非常に
レアな被写体の方へ天秤が傾きました結果
久々に臨鉄も絡めて朝イチから撮影しよう…
そんな目論見で平日の休みを取得致しました。
そんな訳で夜明け前から東へと車を走らせ
まして、ひと月ぶりの豊川へと馳せ参じたので
ございます。
かつてのユーロライナーを彷彿とさせる白地に
青い二本の帯が、爽やかな印象を与えます
タキ1300-1の姿をアップで撮影致しました。
太平洋セメントのコーポレート色だと聞きます
この塗り分け、四日市港の荷役線へ近年導入
されたスイッチャーも2両がこの色合いでして
早くも編成美を期待してしまいます。
セメント専用とあります様に、現行の三岐線や
関西本線を走るタキ1900形の置換え用として
落成したと思われますタキ1300-1。
東藤原駅常備、との記載も確認致しました。
DD200-21の牽引で工場から引き出され豊川へ
狙いました。
機次位には、各種測定などに用いられる事業用
コンテナ、ZX45Aことリサーチキャビンが
積載されたコキも連結されております。
何故にリサーチキャビンが?と申しますと…
撮影者がお祭りの縁日並みに集まりました
鈴与踏切停車中の場面でございます。
タキ1300-1の台車にはPQ軸、つまりは車体
からの垂直(P)圧や走行時の水平(Q)圧を測定
する台車を履いておりました。
見えにくいですが、タキに黄色い車輪が付いて
いるのが辛うじて判りましょう。
このPQ測定をモニタリングする為にリサーチ
キャビンが連結されている模様でございます。
タキとキャビンは物理的にケーブル等でも
繋がっておりましたから、簡単に解結は不可と
思われますし今後暫くは試験が実施されるもの
と考えられます。
今回の〆。
今回、唯一の本線走行シーンとなりました
飯田線内でのショットでございます。
編成を優先した構図の為に、被写体が小さく
見にくいですがキャビンからケーブルが伸びて
タキに繋がっているのも確認出来ます。
このショバ、名鉄9100系の甲種では草が
伸び放題だった筈ですが、来て見てビックリな
刈られ様でございました。
今回は雲配給による編成曼陀羅も心配なく
爽やかな青空を背景として仕留められました。
この列車は豊橋を経て西浜松まで走ります。
恐らく今後は静岡管内にて、暫くは試験に
供されるものかと拝察致します。
白ホキの際にもそうでしたし、ね。
セメント貨物、その置換えにタキ1300の量産が
始まるまでに現行のタキ1900形もじっくりと
狙いたい所でございます。
また置換えの始まった折には、過渡期として
黒いタキ1900と白いタキ1300の混結にも
期待が持てます。
なんて事を綴っておりますと、ワタクシまたも
三岐へ行きたくなってしまいます。
ただ、タキ1300の量産車がこの白いカラーで
落成する、とは限らない所が怖いのですが…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!