写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2494列車 「 キハ189系の丹鉄線乗務員訓練を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

爺さんと婆さんが仲良く並んでボックス席に

座っていらっしゃるな、微笑ましい…

 

遅い昼を摂る為に入ったなか卯で見かけた場面

でございます。

 

あんな年寄り夫婦になれたら良いなぁ、と

思った次の瞬間、爺さんが奇声を上げ始めて

驚かされました。

 

どうやら高齢ご夫婦に見えたのは見間違いで

知的障害の息子(50代?)をサポートする老齢の

母親、という図だった様でございます。

 

息子氏はシワシワでハゲかつ白髪、という容姿

でしたからご夫婦に見えてしまいました。

 

知的障害者って健常者よりも老けるのが

早いんですよね。

 

気になって見ていると、息子は都度大きな声で

水が欲しい!とかお箸落とした!だの母親へ

実況しております。

 

挙げ句の果てには注文した品(うどん)が来ると

ラーメンが食べたい!と駄々を捏ね始めて

母親が困り顔。

 

結局、ワタクシが退店するまで爺さん?は箸を

全く付けずに、母親一人がうどんを啜っており

サポートの大変さを垣間見たのでございます。

 

高齢ながら、息子を助け生活するお母さん。

 

今はまだ良いのですが、母親亡き後の息子氏は

措置として入所施設へ送られる事でしょう。

 

果たして、一切の我儘が通用しない施設での

生活に息子氏はどうなるのか…

 

母親相手に我儘放題甘え放題な息子氏の姿から

暗転してのショボーン生活…そんな彼の未来を

想像してゲンナリさせられます。

 

親だから、家族だからこそ時と場所を弁えた

厳しい躾をせねば、後々苦しむのは可愛い

子供の方、なのですよね…

 

 

さて、今回の更新は丹鉄こと京都丹後鉄道へ

貸し出されましたキハ189系についてのご報告

となっております。

 

9/4〜6までの3日間、10月に走りました団臨

為に乗務員訓練を目的として、キハ189系3連が

丹鉄へと貸し出されました。

 

ワタクシ、偶々5日は都合で福知山方面へと

出向いておりましたので、お仕事の合間をみて

沿線へとやって参りました。

 

丹鉄は全線が単線の上、福知山と宮津を結ぶ

宮福線は高規格路線となっております。

 

いわゆる、撮れるショバが少ない、という事に

なります。

 

ですからこんな風に撮影致しました。

 

 

2023-09-05 試9415D

アウトカーブの鉄橋を渡るキハ189系H7編成を

仕留めました。

 

この日のメインショットはこの一コマのみ。

 

後は賑やかしでございます。

 

 

2023-09-05 荒河車両基地の風景

賑やかしその1と致しまして、車庫にて出区の

準備を進めるキハ189系を狙いました。

 

手前には普通列車としてKTR300形が、奥には

JR東海から譲渡されたキハ85系が共に構図へ

収まってくれました。

 

因みに一番手前の線路は山陰本線でして、この

区間は西舞鶴と同様になんちゃって複線となる

線形でございます。

 

昔、瑞風の試運転を撮影して以来の訪問でした

この辺り。

 

草木が伸び盛り撮影には適さない状況なのが

改めて確認出来ました。

 

この後は本線走行を狙う為に巻頭コマの場所へ

移動致します。

 

 

2023-09-05 試9415D

巻頭からレンズを引いてもう一度狙います。

 

ちょいシャッターが遅れてしまい、構図が狭く

お見苦しい出来映えと化してしまいました。

 

あと白い空まで入ってしまい碌な結果とならず

次点落ちでございます。

 

 

2023-09-05 試9415D

オマケ。

 

振り返ってケツ打ちも致しましたが、この様に

草木の伸長が激しく、最早構図として成立せぬ

アングルとなっております。

 

KTR8000がまだ旧塗装だった頃はスッキリと

撮影が出来た記憶もあるのですが…

 

 

そんな訳で撮影も終え、関西へ戻る道すがら。

 

ふと思い立ちまして、チョイと寄り道する事に

致しました。

 

そろそろここもヤバそう、という話を聞いて

気にはなっておりましたとある駅へ立ち寄りを

敢行したのでございます。

 

 

2023-09-05 桧山駅バス停看板

西日本JRバスが運行します、園部と福知山を

結ぶ園福線の途中にございます桧山駅。

 

ひのきやま、と読みますこの駅。

 

バスと申しますとバス停、と思うのですが

ここは桧山バス停ではなく桧山駅、と名乗る

稀有な場所なのでございます。

 

 

2023-09-05 桧山駅舎全景

鉄道駅のプラットフォームをそのままバス停に

仕立てたかの様な外観が特徴となります桧山駅

の全景でございます。

 

二面二線を要します発着線に挟まれた、島式の

駅でございまして、駅舎には事務所(閉鎖)と

待合室が設けられております。

 

 

2023-09-05 桧山駅舎全景

反対側からもパチリ。

 

レンガ造りっぽい建屋は事務所と公衆便所で

奥の白い小屋が待合室となります。

 

この駅を経て、バスは園部や福知山へそれぞれ

向かうだけでなく、地域を走る自治体のバスも

発着しております。

 

ではこの周辺は自治体の中心地かと申しますと

左にあらず。

 

駅周辺にはコンビニはおろか、ほぼ飲食店さえ

見当たらないのでございます。

 

唯一お手軽に入手可能なのは、駅に設置された

自販機のみ。

 

飲み物なだけに。

 

 

2023-09-05 桧山駅舎待合室外観

桧山駅、と誇らしげに掲げられた看板ですが

実際にはここを発着するバスの本数を見ると

一日に10往復もありません。

 

無策で駅に来たら下手を打ちますと次の便まで

半日近く潰す羽目になる、そう考えますと

待合室の存在はせめてもの良心と思えます。

 

 

2023-09-05 桧山駅舎待合室内装

今回の〆。

 

待合室内部へ侵入してみました。

 

旅行途中で体調を崩した際にも有り難い、平な

ベンチが懐かしさを誘います。

 

身体を横たえられるタイプのベンチなど、今は

中々目にする機会もございません。

 

ワタクシの学生時代はこんな形のベンチによく

お世話になっておりました。

 

無宿旅行で。

 

 

本数が極端に少ない園福線の現状でございます

が、案の定、この路線は来年春から別会社へ

移管されてしまいます。

 

路線が分断され、園部と福知山を直接走る路線

バスの駅としては終焉を迎える模様なので

ございます。

 

バスには興味の薄いワタクシではありますが

駅を名乗るバス停に興味を惹かれまして、少し

立ち寄った次第でございました。

 

 

帰り道では京丹波町の国道9号沿いにある

ラーメン店の無双心さんで空腹を満たし、関西

へ戻りましたワタクシ。

 

美味いラーメンが五臓六腑に染み渡りました事

よく覚えております。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!