写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2544列車 「 丹鉄KTR700形の日常を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

アニメ映画の興高収入が100億を超え、世間に

ジブリを上回ると見せつけました新開誠監督の

大ヒット作、君の名は。

 

勿論、拙ブログ読者諸兄であれば軽く10回は

観返していらっしゃるものと拝察申し上げます

が、よもや、まだ観ていないなんて申します

フトドキな方、おられませんよね?

 

詳細な内容は省きますが、劇中でドが付く田舎

で暮らす女子高生と都会で生活する男子校正が

夢を介して交流を育む愉快で奇想天外な物語と

なっております。

 

ド田舎な舞台は架空の場所でございますが

岐阜県の飛騨地方にあるらしく、キハ40の東海

カラーを纏う車両やキハ85なんかが精緻に

描かれて鉄道マニアを悦ばせてくれます。

 

そんな劇中に、都会に有るのに田舎には無い

様々な憧れに対する女子高生の愚痴が綴られて

妙に納得させられるのでございます。

 

少なくとも、都会には気動車ではなく電車が

走っているよね…なんて。

 

 

さて、今回の更新は日本海側へお仕事の出張で

向かいました際に、お昼休みを利用して撮影を

致しました成果につきまして、ご報告させて

いただきます。

 

お昼休み、と申しましても時刻が正午近辺と

いう訳ではなく、撮影に合わせて休憩を取って

おりますのが外回りの利点でございます。

 

昼食など摂らずに専ら撮影に勤しみまして

移動中に車内でパンやオニギリを齧って飢えを

しのぐのでございます。

 

そんな休憩時間、列車の到来に合わせて手近な

ショバに布陣致しました。

 

 

2023-10-11 KTR700形706号

稲刈りこそ終わった田んぼですが、線路ぎわの

雑草はまだまだ権勢を誇る舞鶴界隈をベージュ

色の車体色を纏うコミュータ車両が過ぎます。

 

観光列車やイベント運行の際に控え車両として

連結される事を想定した内装を有します、この

コミュータ車両。

 

他の観光用車両に合わせてミトーカデザインに

外観も変えられております。

 

 

2023-10-11 KTR700形706号

巻頭コマから連写してもう一度狙います。

 

このデザインの車両はKTR700形が2両あり

他にKTR800形にも1両施行されております。

 

つまり、計3両がコミュータ車両として改装を

受け現在も活躍しているのでございます。

 

 

この撮影から少し待ちますと、対向の列車が

やって来ますので合わせてそちらも狙ってみる

事と致しました。

 

どんな車両がくるのか、ワクワク。

 

 

2023-10-11 KTR700形708号

足回りが雑草に侵されますが、遠目から先ずは

一コマ切るべく狙ってみました所、観光列車と

して活躍するあおまつ車両が到来致しました。

 

でもこの列車、定期列車なのでございます。

 

あおまつはこの日は運休設定なのですが、偶々

車両は普通列車として運用に就いていた模様で

期せずして撮影する事となりました。

 

 

2023-10-11 KTR700形708号

狙った切り位置にて決めのコマを仕留めます。

 

陽射しを遮る為でしょう、乗客が座る窓には

シェイドが下ろされていまして、その内の

真ん中と後方のシェイドにはあおまつロゴを

あしらったデザインになっておりました。

 

運行設定のある日で無ければ撮影が難しい

この車両ですが、普通列車としても運用に入る

事から偶然にも仕留める事ができました。

 

有り難い事でございます。

 

撮影を終え撤収しますワタクシでございますが

ふと、道すがらに佇むカフェが目につきます。

 

 

2023-10-11 CAFE…?

ご丁寧に空缶入れまで備えます立派なカフェが

そこに座すではありませんか。

 

映画、君の名はで見た事はありますが、まさか

現実にこの様なカフェが存在していたとは…

 

驚愕しながら近寄ります。

 

 

2023-10-11 CAFE…!

今回の〆。

 

屋内には、ローソンのロゴを丸パク…いえいえ

オマージュしたのでしょう、ノーソンカフェと

描かれた看板が掛かっております。

 

つまり、農村カフェ、という事なのでしょう。

 

しかも自販機の内容に合わせ、ダイドーの文字

まであしらわれたコダワリ具合に、カフェの

オーナーさまの意気込みを感じさせられます。

 

残念ながら素敵なロケーションではありますが

ゆっくりとコーシーを味わう為の座席などは

皆無でございます。

 

自販機ですからね…

 

都会のカフェに憧れる地元の女子高生からは

こんなのカフェじゃない!パンケーキも無いし

オシャレじゃないし!などと手厳しいお叱りを

受けそうな佇まいではございます農村カフェ。

 

しかし逆に、都会から訪れた身と致しましては

大変に新鮮でカルチャーショックを受けます

業態でございます。

 

地方へ向かいますと時折この様に、目を引く

素敵なアレコレに出会しますのもまた、鉄活の

楽しい所でございますね。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!