この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
水曜でございます。
世の中にはこの日がお休み!というご職業の
方々もいらっしゃいます。
不動産屋とか、車屋とか、焼き鳥屋とか。
ですがワタクシの場合、水曜は大変に忙しい
場合が多く、中々に憎らしい曜日なので
ございます。
かと申しましても暇になりますと途端に売上が
気がかりとなって心労パないので、まぁこれも
仕方がないや、と諦念で過ごす夜なので
ございます。
さて、今回の更新は時間に余裕がありました為
北条鉄道もう一つの名物、と申せましょう古い
駅舎を堪能すべく長駅へと立ち寄りました
ご報告を前回その7より続けて参ります。
頃から変わらぬ佇まいを貫く駅舎は沿線に
幾つかございますが、ルート上で手近に寄れる
という事で長駅の方へとやって参りました。
外観などは前回その7にてご報告致しましたが
今回は内部へと潜入を試みます。
が、その前に。
長駅へ入線する列車を、民家の柿の木と絡めて
スナップ撮影致しました。
駅舎だけでなく住宅地も時代がかった建築物が
多く、車両と相まって昭和の地方路線的な
光景が楽しめます。
ノスタルジー大好きなワタクシ、興奮しつつ
撮影しておりました。
駅のホームには役務室に繋がる扉があります。
木造建屋に相応しい、木製の扉もまたかなりの
年代を感じさせます代物。
ですが扉の上部には何やら手書きで気になる
文言が見て取れます。
駅ナカ婚活相談所なる札が掛かっておりまして
興味がそそられます。
婚活相談所なのか…
仮に前者だとすれば長駅が、或いは北条鉄道が
駅ナカ婚活事業へ乗り出しているという事に
なりましょう。
ワタクシも実は、地元で何度か婚活事業を開催
させていただいた経験がございます。
アレ、男性側の参加者さんて皆様驚くほどに
消極的な方が多くてスタッフとしてもどかしく
感じたものでございます。
いやいや、お金払って参加しているのですから
婦女子の一つや二つはゲットしましょうよ、と
内心で叫んでおりました。
いや二つはアカンですね。
ホームから駅舎内部を眺めます。
左手には掲示板があり、その6で撮影しました
サンタ列車の告知ポスターもあります。
意外と設定日が多いみたいですね。
また、真ん中には婚活列車に云々なるポスター
も掲示されております。
列車内で婚活するのですね。
図案にはキハ40が描かれておりますが、やはり
参加した女性が車内トイレを利用した後には
野郎共がトイレ争奪戦を繰り広げる事になるの
でしょうか。
それとも、カップルが成立したら二人して車内
トイレへしけ込んだり出来るのでしょうか。
夢が膨らみます…
右手側には各種窓口が残っております。
手前の三段窓の方には荷物の取り扱いなどの
案内が今も掲示されたまんまとなっており
古さを逆手に取った演出、そんな風にも感じる
設えでございます。
近寄ってみました。
手荷物、12時間営業だった模様でございます。
ワタクシの場合、小荷物と手荷物の違いが
判らずに困惑してしまいそうでございます。
TENGAは手荷物なのでしょうか…
三段窓の窓口、もう片方には錆びたタバコの
看板が飾ってありました。
此方側にはサンタ列車のリーフチラシが風に
飛ばされない様にでしょう、文鎮代わりとして
木彫りの達磨さんが置いてあります。
また文箱の中にはキャンパスノートにテプラ
打ちで長駅思い出ノート、なるタイトルが記載
されておりました。
生憎とコレ!といった思い出も、思い入れも
持ち合わせていないワタクシにはこのノートを
開く資格は無かろう、と考えましたので
思い出ノートにはノータッチでございます。
立派な造りの切符売り場を、まさに舐める様な
視点から撮影してみました。
写真中央の半円に空いた穴にお金を入れると
硬券切符が穴から出て来る…そんな在りし日を
夢想致します。
決して壁アナ…とか考えた訳ではありません。
駅舎の表側よりホーム方を向いて
一コマ切りました。
改札口はシースルー構造で、改札業務などは
どうやっていたのか等も気になりますが或いは
三セク移行時に撤去された可能性もあります。
吹きっ晒しでございますので、冬の夜なんかは
間違いなく凍えそうな気も致します。
などと、こんな風に駅舎を撮影しておりますと
かわつる氏からヨンマルがそろそろ来る時間に
なりますよ、とお声かけをいただきました。
駅から撮影するか、それとも…
どうやらかわつる氏は駅での撮影に挑戦される
模様でございますが、折角なのでワタクシは
駅から外へ出まして、至近にあります踏切へ
向かいました。
車体を左右に揺すりながら、カタンコトンと
音を立ててやって来ましたキハ40。
背後は小山なのですが既に影となってまして
真っ黒なバックになっております。
そんな沿線風景を、挨拶に代えてパチリ。
今回の〆。
やっぱり懲りずに編成撮影を狙います。
いやだってホラ、バリ順じゃないですか…
この光線を見るとつい、普遍的な編成構図で
撮影がしたくなるのでございます。
このコマの後、巻頭コマのスナップショットを
撮影致しまして(アレもお気に入りです)最後は
こちらのカットを狙います。
オマケ。
長駅に停車するキハ40でございます。
陽が傾き始めました冬の午後、ここから太陽は
一気にその輝きを弱めてトワイライトを迎える
事となりましょう。
そんなマジックアワーなキハ40も大変魅力的な
被写体だと思うのですが、北条鉄道での撮影も
この日はこれでお終いでございます。
ですが、北条鉄道。
また改めてキハ40に会う為に訪問したくなる
そんな素敵な路線だと再確認致しました。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!