この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
えー、誠にお恥ずかしい限りでございます。
思い込みで記事をしたためてしまい、とある方
からのご指摘を受けて事実を確認、前回その8
た、と考えておりましたが誤りでございます。
北条鉄道の長駅。
大正時代、播州鉄道だか播丹鉄道の開業時に
建設された築100年を誇る建築物だそうでして
国の文化財に登録されている立派な経歴の
駅なのだそうでございます。
路線の国有化を経た後に三セク移管されている
経緯を鑑みるに、国策というのも何だか随分と
いい加減じゃないか…と思ってしまいます。
民営で建てられたからこそ、しっかりした建築
だったのでしょう。
まさか、あの無人駅がその様な仰々しい駅とは
微塵も思っておりませんでした。
誤りにつきましては伏して皆様にお詫びを
申し上げます。
でも予備知識なくブラリと立ち寄って充分に
楽しめる、そんな素敵な駅なのは間違いなく
また訪問したい駅なのでございます。
さて、今回の更新はご同行いただいたブログ友
かわつる氏の念願となります撮影を果たすべく
再び加古川線へ舞い戻りましたご報告で
ございます。
戻った、と申しましてもショバは別でして
小高い山の上から俯瞰する形での撮影となって
おります。
こんな具合に。
加古川駅へ向かいます上り列車を、後打ちの形
で狙いました。
このショバではご覧の様に列車を見下ろします
俯瞰構図にて、撮影する事となります。
架線柱の影が編成に掛かって一見すると3両の
列車に見えてしまいますのが、些かばかり残念
な結果となってしまいました。
ショバには我々の背後にこの様なアンテナ?
塔が立っており、太陽を一身に浴びて
おりました。
そう、午後遅くのこのショバはドが付きます
逆光構図となるのでございます。
この日は朝から風が強く、また気温がぐぐっと
冷え込んで寒さが身に染みる一日となります。
そんな日、辺り一帯を見渡せる山のテッペンに
布陣致しましたらば海の方からダイレクト強風
が吹きつけてきまして、ちょっと撮影したら
すぐにショバから退避せねばなりません。
あまりの寒さに手指は感覚が失せ、気が付けば
いつの間にか鼻水が垂れている有様。
はなみず、では無くはだびず、と発音する感じ
で寒いのでございます。
太陽が燦々と照らしているというのに…
加古川に沿ってやって来ました列車を、山影の
構図で狙いましたのがファーストショット。
現着時にはショバに先客の撮影者がお一人だけ
いらっしゃり、この寒い中で待機されている
その忍耐力に頭が下がる思いでございました。
そんな先客氏の邪魔にならない様に立ち位置を
考えまして、撮影をスタートさせました。
後ろに当たる車両には木立が引っ掛かり編成は
抜けませんが、取り敢えず一コマ狙います。
この後に列車は山裾を抜け平野部に差し掛かる
所で巻頭のコマを撮影、更に主題となります
構図に組み替えます。
加古川橋梁を渡る列車を仕留めました。
運の良い事にこの編成も、早朝の撮影で狙った
2丁パンタでございます。
逆光でございますので空の写る範囲は少なめに
流れる様子を列車に絡めて構図に組み込んでの
撮影でございます。
が、こちらは練習電。
本番はもう少し時間が経ってからとなります。
この撮影の後は直ちにショバから退避しまして
風の来ない所で身を縮めて暖を取りました。
何せ本数が少ないローカル線、次の機会までは
随分と間が空くのでございます。
寒いっ!
今回の〆。
先程、加古川橋梁を渡る場面を撮影した列車が
加古川駅から折り返して来たのを発見、駅へと
滑り込む所を狙ってみました。
え、何処に列車が写っているか判らない?
実際そんな豆粒みたいな被写体でございますが
ヘッドライトを照らし左下に写っております。
辺りはすっかり露出が落ちまして、街灯や海の
上に浮かぶ船も明かりを灯す時間となります。
気がつけば先客氏の姿は無く、ここからは我々
二人だけの貸し切りで撮影という事に。
気がね無くポジションを確保して迎えました
本番でございます。
駅を発車したこの列車が再び加古川橋梁を渡る
場面こそ、我々のここへ布陣した狙いでして。
かわつる氏にとりましても、その撮影が大本命
なのだそうでございます。
果たしてその成果はどの様なものとなるのか。
次回。
播磨の日常撮影記、堂々の最終回を
お楽しみに!
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!