この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
朝焼けや夕焼けって素敵だと思います。
真っ赤な太陽がその形を大気に歪ませながら
地平線へ沈みゆく姿も良いのですが、ワタクシ
それ以上に赤く染まる空とシルエットになる雲
の空模様に心を惹かれます。
この日の夕暮れは、まさにそんな理想に近い
空となってくれました。
さて、今回の更新は全10回に及びます昨年末の
撮影記、その最終回でございます。
加古川線を俯瞰するショバにて夕暮れ時を待ち
ようやく最後の撮影に取り掛かりました我々。
前回の〆コマで、宵闇にともすればその姿を
見失いそうになりながら撮影致しました列車が
駅を発ち、加古川橋梁へと差し掛かりました。
ゆっくり、ゆっくりと橋梁を渡ります列車。
レンズのズームを調整しながら予め考案した
構図を組み、タイミングを合わせまして、今!
水平線の直上には荒ぶる雲の帯が横たわり
今まさに沈まんとします太陽の姿は、遮られて
拝む事が叶いません。
ですが雲の上には茜色に染まる空が見えまして
その明かりを頼りに、か細い露出を活かした
シルエット描写で103系を狙いました。
画像をスワイプしていただければ判別可能な
有り難い2丁パンタ編成でございます。
大変嬉しい成果となりました。
巻頭コマの橋梁を渡り終えた列車は再び東に
進路を取り、平野部の田園を抜けて行きます。
そんな場面を撮影してみましたが、流石に暗く
露出がちと足りませんでした。
ここでその事に気が付きSSをガクッと下げて
この日ラストの撮影に挑みます。
山裾の木立を抜けて真横に来た所を、機材を
スライドさせながら撮影致しました。
何せ手持ち撮影でございますからあまり低くは
SSを下げられません。
何とか車体のエメラルド水色?加古川線色と
2丁パンタが判別可能な様に、との意識だけで
撮影しておりました。
これで、この日の行程は全て終了。
ですが最後に、〆コマをご覧いただかねば
終われません。
巻頭コマは先打ち撮影でございまして、決めの
コマはコチラとなります。
この旅の〆。
同じシチュエーションでございますが、列車を
橋梁の端に据えて撮影致しました。
この位置の方が列車の存在感が際立つ様に思い
ここでシャッターを切ろう!と目論んだので
ございます。
因みにこの撮影でもめちゃくちゃ向かい風が
吹き荒びまして、重たい三脚でも倒れそうな程
でございました。
ワタクシも身体を斜め前方へ倒しながら風に
抗いつつ、カメラを必死で掴みながら構図を
確保しての撮影となりました。
撮影が終わり凍えた身体を暖めるべく打ち上げ
も兼ねて夕食を摂りに向かいます。
この近辺にはワタクシお気に入りのトンカツ店
だるま家小野店がありますので、そちらへ車を
走らせたのでございました。
2023-12-17 塩元帥 ラーメン
所が、現着致しますとだるま家は閉業しており
もう食べられ無い事が判明致しました…
良い雰囲気かつ美味いトンカツのお店でしたが
残念でなりません。
仕方がないので近所にある、これまた美味い
ラーメン店へ向かいます。
ここはいつも夕飯時などには店の外まで列が
形成されるチェーン店でございますが、時間も
18時前と早く並ばずに入店出来ました。
定番のメニューをオーダーし無料トッピングの
にんにくを山と盛りましてキムチと併せた
晩御飯でございます。
奥にチラッと写ります餃子はかわつる氏が発注
されたメニューでございまして、ワタクシは
手をつけておりません。
好みの話になりますが、ここはラーメン一択が
ワタクシのスタイルなのでございます。
2023-12-17 塩元帥小野店外観
大阪が発祥の塩元帥、西は岡山・倉敷から東は
滋賀・長浜まで広く展開しているチェーン店で
ございます。
塩とほんのり香る柚子の風味でアッサリした
お味のスープに、中太の麺が合う美味しい一杯
でお腹を満たし身体を暖める事が出来ました。
普段は高槻と京都のお店にお邪魔する機会が
多いのですが、小野店もまた外観同様に他店と
変わらぬお味でございます。
腹が膨れて血が巡り楽しく過ごしました時間で
ございましたが、いよいよ旅も終焉。
かわつる氏が関東へ戻られるという事で最寄り
駅までお送りする事となりました。
2023-12-17 粟生駅 駅舎外観
別れの地、粟生駅の外観でございます。
約20分ほどの駅でございまして、神戸電鉄の
終点や北条鉄道の終点と結節しております。
かわつる氏はここから姫路へ向かい新幹線に
乗り換えにするか、はたまた新大阪へ出るかで
悩ましくされておられました。
向かって、そこから姫路へ行くか新大阪に
向かうかという選択をされます。
ですが加古川線はローカル線。
次の加古川行きまで、これまた30分ほどを歓談
タイムで潰しまして氏が駅へ吸い込まれる所を
見送りました。
かわつる さま、遠路遥々の来訪お疲れ様です!
楽しい時間をありがとうございました。
2023-12-17 撮影地の夕暮れをスマホで
この記事の〆コマを撮影したショバでついでに
スマホでも一コマ、パチリと写した夕景。
広角構図だと、まさにトワイライトな時間だと
お判りいただけますでしょう。
総じて楽しく充実した一日ではありましたが
この撮影の後に凍えた身体を震わせながら
暗い山道を下山した我々、あの時間が今回で
一番辛いひと時でございました…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!