写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2568列車 「 暮れなずむ加古川線俯瞰で2丁パンタ103系を狙う 2023・12月 播磨の日常撮影記その10 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

朝焼けや夕焼けって素敵だと思います。

 

真っ赤な太陽がその形を大気に歪ませながら

地平線へ沈みゆく姿も良いのですが、ワタクシ

それ以上に赤く染まる空とシルエットになる雲

の空模様に心を惹かれます。

 

この日の夕暮れは、まさにそんな理想に近い

空となってくれました。

 

 

さて、今回の更新は全10回に及びます昨年末の

撮影記、その最終回でございます。

 

加古川線を俯瞰するショバにて夕暮れ時を待ち

ようやく最後の撮影に取り掛かりました我々。

 

前回の〆コマで、宵闇にともすればその姿を

見失いそうになりながら撮影致しました列車が

駅を発ち、加古川橋梁へと差し掛かりました。

 

ゆっくり、ゆっくりと橋梁を渡ります列車。

 

レンズのズームを調整しながら予め考案した

構図を組み、タイミングを合わせまして、今!

 

 

2023-12-17 加古川線103系3550番台

水平線の直上には荒ぶる雲の帯が横たわり

今まさに沈まんとします太陽の姿は、遮られて

拝む事が叶いません。

 

ですが雲の上には茜色に染まる空が見えまして

その明かりを頼りに、か細い露出を活かした

シルエット描写で103系を狙いました。

 

画像をスワイプしていただければ判別可能な

有り難い2丁パンタ編成でございます。

 

大変嬉しい成果となりました。

 

 

2023-12-17 加古川線103系3550番台

巻頭コマの橋梁を渡り終えた列車は再び東に

進路を取り、平野部の田園を抜けて行きます。

 

そんな場面を撮影してみましたが、流石に暗く

露出がちと足りませんでした。

 

ここでその事に気が付きSSをガクッと下げて

この日ラストの撮影に挑みます。

 

 

2023-12-17 加古川線103系3550番台

山裾の木立を抜けて真横に来た所を、機材を

スライドさせながら撮影致しました。

 

何せ手持ち撮影でございますからあまり低くは

SSを下げられません。

 

何とか車体のエメラルド水色?加古川線色と

2丁パンタが判別可能な様に、との意識だけで

撮影しておりました。

 

これで、この日の行程は全て終了。

 

ですが最後に、〆コマをご覧いただかねば

終われません。

 

巻頭コマは先打ち撮影でございまして、決めの

コマはコチラとなります。

 

 

2023-12-17 加古川線103系3550番台

この旅の〆。

 

同じシチュエーションでございますが、列車を

橋梁の端に据えて撮影致しました。

 

この位置の方が列車の存在感が際立つ様に思い

ここでシャッターを切ろう!と目論んだので

ございます。

 

因みにこの撮影でもめちゃくちゃ向かい風が

吹き荒びまして、重たい三脚でも倒れそうな程

でございました。

 

ワタクシも身体を斜め前方へ倒しながら風に

抗いつつ、カメラを必死で掴みながら構図を

確保しての撮影となりました。

 

撮影が終わり凍えた身体を暖めるべく打ち上げ

も兼ねて夕食を摂りに向かいます。

 

この近辺にはワタクシお気に入りのトンカツ店

だるま家小野店がありますので、そちらへ車を

走らせたのでございました。

 

 

2023-12-17      塩元帥 ラーメン

 

所が、現着致しますとだるま家は閉業しており

もう食べられ無い事が判明致しました…

 

良い雰囲気かつ美味いトンカツのお店でしたが

残念でなりません。

 

仕方がないので近所にある、これまた美味い

ラーメン店へ向かいます。

 

ここはいつも夕飯時などには店の外まで列が

形成されるチェーン店でございますが、時間も

18時前と早く並ばずに入店出来ました。

 

定番のメニューをオーダーし無料トッピングの

にんにくを山と盛りましてキムチと併せた

晩御飯でございます。

 

奥にチラッと写ります餃子はかわつる氏が発注

されたメニューでございまして、ワタクシは

手をつけておりません。

 

好みの話になりますが、ここはラーメン一択が

ワタクシのスタイルなのでございます。

 

 

2023-12-17     塩元帥小野店外観

 

大阪が発祥の塩元帥、西は岡山・倉敷から東は

滋賀・長浜まで広く展開しているチェーン店で

ございます。

 

塩とほんのり香る柚子の風味でアッサリした

お味のスープに、中太の麺が合う美味しい一杯

でお腹を満たし身体を暖める事が出来ました。

 

普段は高槻と京都のお店にお邪魔する機会が

多いのですが、小野店もまた外観同様に他店と

変わらぬお味でございます。

 

腹が膨れて血が巡り楽しく過ごしました時間で

ございましたが、いよいよ旅も終焉。

 

かわつる氏が関東へ戻られるという事で最寄り

駅までお送りする事となりました。

 

 

2023-12-17       粟生駅  駅舎外観

 

別れの地、粟生駅の外観でございます。

 

加古川線粟生駅にやって参りました。

 

ここは加古川線の起点となります加古川駅から

約20分ほどの駅でございまして、神戸電鉄

終点や北条鉄道の終点と結節しております。

 

かわつる氏はここから姫路へ向かい新幹線に

乗るか、神戸電鉄で神戸まで出て新神戸からの

乗り換えにするか、はたまた新大阪へ出るかで

悩ましくされておられました。

 

結局、加古川線へ乗車され一旦は加古川駅へと

向かって、そこから姫路へ行くか新大阪に

向かうかという選択をされます。

 

ですが加古川線はローカル線。

 

次の加古川行きまで、これまた30分ほどを歓談

タイムで潰しまして氏が駅へ吸い込まれる所を

見送りました。

 

かわつる さま、遠路遥々の来訪お疲れ様です!

楽しい時間をありがとうございました。

 

 

2023-12-17      撮影地の夕暮れをスマホ

 

この記事の〆コマを撮影したショバでついでに

スマホでも一コマ、パチリと写した夕景。

 

広角構図だと、まさにトワイライトな時間だと

お判りいただけますでしょう。

 

総じて楽しく充実した一日ではありましたが

この撮影の後に凍えた身体を震わせながら

暗い山道を下山した我々、あの時間が今回で

一番辛いひと時でございました…

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!