この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
元々は一つの事業主体だった日本国有鉄道が
6つの旅客会社と一つの貨物会社に別れ、更に
各社間を結ぶ長距離列車は、あれよあれよと
いう間に消え去ってしまいました。
今ではサンライズくらいしか残っていないこの
惨状は、民営化する前に懸念されていた事が
そのまんま現実となった様でございます。
自民総裁に就任した石破茂氏には、鉄道ファン
として是非とも惨憺たる実情を変えていただき
かつての国鉄ばりな列車を走らせて欲しいと
願います。
せめて、関西ー北海道と関西ー九州の夜行列車
くらいは国土交通省をたきつけて、復活させて
下さい…
さて、今回の更新は吹田に入場しておりました
福知山の113系が検査を終え本線試運転で走る
模様を狙いましたご報告でございます。
この日はワタクシ、1週間の中で最もお仕事が
ハード且つ上長からの無茶振りを喰らいまして
撮影に抜け出る余裕がありませんでした。
が、そこを無理矢理こじ開けまして、何とか
我が聖地・調子踏切へと駆けつけます。
狙いは勿論、緑のアイツでございました。
近畿統括圏福知山管内、いわゆる近フチ所属の
走る姿、でございます。
車体に架線梁の影落ちを食らう没ショットです
が、巻頭に据えて客寄せとして活用致します。
練習電として新快速を先ずは撮影致します。
後ろ8両は窓形状から225系だと思われますが
先頭4両から223系とキャプションに記載して
おります。
この日の試運転スジは福通専用列車56レと近い
時間でございまして、ひょっとして先に56レが
来るんだったかな?とこの様な構図を組んで
待機しておりました。
傍に居らした撮り鉄氏が、先に試運転ですよと
親切にも教えて下さいまして新快速撮影後に
立ち位置を変更し、試運転に備えます。
が、定刻を過ぎても姿が見えず。
アレレ〜おっかしいなぁと身体は子供みたいな
気分でヤキモキしながら待ちますと、およそ
90秒ほど遅れて踏切が鳴り出しました。
舞鶴出張時なんかに被写体としている短い編成
の113系が、通い慣れた調子踏切に現れるこの
違和感。
まるで普段は学校で会っているクラスメイトの
彩ちゃんが何故か僕の自室に来ている、様な
ちょっと懐かしい感覚でございます。
ベッドに座る彩ちゃんのプリーツスカートへと
手を伸ばし、下着に触れるとそこは熱く、少し
湿っておりました。みたいな感じで先ずは軽く
ご挨拶と参ります。
続いて本番へ突入すべく、ゴムを嵌め…じゃ
なくてレンズを引いて構図を組み直します。
今回の決めコマ。
面に光線こそ当たりませんが、天王山を背にし
パない場面を仕留めました。
影に覆われて見づらいですが、前面オデコには
ちゃんと試運転と表示されております。
この撮影を終えて早速、次に来る56レを迎える
為に立ち位置を戻します。
来た!来ました。
緑の程よく汚れた具合が遠目からでも判る福通
コンテナの並ぶ専用列車を、先ずはご挨拶で。
更に〆として、すぐにレンズを引いて本番へと
雪崩れ込んだ所までは良かったのですが。
切り位置でシャッターボタンを押し込みますと
反応が鈍く、コマを切れた時にはこんな具合。
オマケ。
絶妙に釜の面が構図右端の架線柱に掛かります
アウトーー!な成果となってしまいました。
あらあら折角の56レが…
最近は機材の機嫌も良く、不具合もほとんど
出なかったのですが、ここに来てまさかの。
最後の最後にオチを付ける結果となりたした。
113系試運転はこの後、復路もありますが生憎
ワタクシはお仕事の途中ゆえここまでしか撮影
出来ません。
涙ながらに切り上げまして急いでお仕事へ戻り
午後の京鉄博返却に参戦すべく、時間を捻出
する事となったのでございます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!