この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
パラパラと小雨の降る午後となりました本日。
話題で私の周囲は持ち切りでございます。
長岡京や亀岡、福知山などの所縁の地は大河の
放映に合わせた観光戦略を練っているそうでして
放映自体が中止になりますと、エラい損失と
なるのでございます。
鉄道撮影でもそうですが、定められた法令を
裏切る様な事を仕出かしますと、酷い目に
遭い兼ねませんから気をつけたいものでございます。
来年の大河の場合は、主役となる明智光秀自身が
そもそもボスを裏切って酷い目に遭ってしまう訳
なのですが…
さて、今回の更新は15日から始まりました文字通り
異色の併結運転となります特急を撮影しております
ご報告となります。
今年の8月下旬でございましたか、記憶が少々
不鮮明なのですが京都の289系が福知山へ回送され
福知山支所にて併結試験を実施しているとの情報を
いただきました。
とすれば、行楽シーズンからの増結時期には
京都+福知山の併結運転が実現するに相違ない!と
期待を込めて待っておりました。
その様な予測から早や数ヶ月、今回ようやく実現し
ネット上では「くろのとり」なる俗称で呼ばれ
様々な撮影成果がアップされ始めました。
くろのとり、の呼称自体は私が復鉄する以前にも
287系の運転で有ったそうでございますが、今回は
289系での初のくろのとりという事となります。
そこでこの日は私もフィーバーに参加すべく
遡上致しまして、紅葉の山をバックに
くろのとりの撮影を敢行致しました。
手前3両が特急くろしおに充当されております
ブルーのラインの289系でございます。
そして後ろの4両は普段から特急こうのとりに
充てられます赤い帯の289系となっております。
つまりはくろしお+こうのとり、という事で
くろのとり、という俗称が付いたのですね。
実はこういった色調差を主役に据える場合は
望遠で抜く方が強調し易いのでございます。
ですがホラ、背景がよい色合いでございましたので
今回は紅葉×くろのとりという事で焦点距離を
短めにして狙っております。
まずは後打ちで走り去ります287系を狙い、
露出を決めておりました。
現着時はヌル晴れながら陽も射し込んで
いい具合の露出をいただけたな、と感謝して
構図を組んでおりました。
続きまして、くろのとりの露払いとなります
225系の丹波路快速が通過していきます。
所が。
聖人君子の様な立派な行動しかしていない筈の
私に一体どういう事ですか!?と、お天道様に
文句を言いたくなる仕打ちとなります
雲配給が無情にも実施されてしまいます。
え?日頃の行いの結果ですって?
おおぇ!?と焦って変な声を上げながらカメラの
設定を慌てて変更しておりますと、構図の端には
もう本番のライトが見えて参りました。
引いた構図でもう一度。
実際には4コマほど撮影しておりましたが
厳選(笑)しております。
突然の曇りにも何とか対応し、狙い通りに
青い帯と赤い帯の併結シーンを撮影する事が
叶いました。
オマケ。
この列車、回送先は向日町(操)となっております。
従って普段の撮影場所でございます高槻や
長岡京界隈でも撮影自体は可能なのですが…
光線状態が今の時期は厳しい為、青と赤のラインが
判別し辛くなるという難点がございます。
今回はその辺りを危惧いたしまして、福知山線内で
撮影する事に致しましたが、短焦点でもラインの
違いが判る程度の結果が出せまして満足のいく
撮影となりました。
まぁ、辛勝といった所ですけれど…
何れにしましても、この列車はまだまだしばらく
運転されるそうでございますので今後も撮影機会は
充分に確保されております。
もしチャンスがあれば、もう一度くらいは
挑戦してもいいのかも知れませんね。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!