この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
3月、別れの季節がやって参りました。
鉄道ファン的には馴染みの車両が改正を機に
運用を離脱する季節ですし、ご自身が生活の場を
変えて馴染みの路線から去る季節でもあります。
駅のホームに佇んで、イルカの名曲を頭の中で
リフレインしつつ季節を噛み締めるのでございます。
さて、今回の更新は昨日撮影しておりました
配給列車についてのご報告となります。
27日に後藤総合車両所を出場しました
キハ120-346は迎えに来ましたDD51に牽引されて
伯備~山陽本線を経まして翌未明に
宮原(操)へ入りました。
ある筋からの情報では、宮原(ミハソ)から先は牽引を
EF81にバトンタッチする、との事でございましたが
数日前にいただいた情報ではDDがそのまま牽引する
とのお話になっておりました。
どちらにせよ、この界隈では見かけない高山色の
キハ120形ですからこの配給は見逃せまい、と
お仕事の合間を縫って、具体的には
昼休みを前借りして撮影に向かったのでした。
現着時は分厚い雲がシルキーな空を演出する上に
小雨がぱらつくというテンション下がる状況。
いつものホームグラウンド、調子踏切はきっと
大勢の鉄さんがいらっしゃるだろうと考えまして
誰も居ない裏調子へスタンバイ致します。
DD51 1109が牽引しますキハ120-346の配給列車。
お天気が良ければ佃か調子へ向かったのですが
露出がフラットになる空模様でしたので今回は
ここで仕留める事が出来ました。
なぁ~んにも考えずに取り敢えず来た列車を撮影し
モニターを確認しますと、列車のスカートに
枯れススキが被る事が判明致しました。
あら、これは困った…どうしよう、としばし思案し
結局どうしようもない事に思い至ります。
ススキの間に面が来たタイミングで
シャッターを切るしかないじゃない…
本番の少し前に通過します定期のカモレでございます。
見事に失敗、ススキが思い切り連結器に被りました。
この失敗に危機感を抱き、望遠で寄せた構図を組んで
本番では失敗が無い様にと意識致しました。
引いた構図でもう一度。
本番のワンカットに意識を割きましたので
引いた構図はこんな具合に架線柱がインしております。
これぞオマケカットでございますね…
今回の〆。
後ろ姿は顔色が違うのが高山色の特徴でございます。
ライト周りやスカートが更新されている姿ですが
この緑顔を撮影出来た事で今回のミッションはクリア。
幕の試運転も目視し、満足気分でございました。
名残り雪の降るホームで、汽車を待つあの娘を
乗せる為に所属先の富山へと急いで帰ります
キハ120-346。
寂しい別れを堪えて旅立つあの娘を見送る彼も
きっと4月になれば新しいあの娘と出会い、よろしく
やってるに相違ありません。
ワタクシもよろしくやりたいものでございます…
チキショー!!
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!