写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1284列車 「 津山工臨の返空を狙う 後編 2020・夏 津山線紀行その2 」 

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

気の滅入る様な報道が続いております。

 

肥薩線くま川鉄道に続き、久大本線までもが

甚大な被害を被っているとの報せに、胸が痛みます。

 

2年ほど前にようやく復旧した久大本線がまたしても

災害に呑まれ、特急や新幹線が乗り放題な九州の

切符もこの騒ぎでは中々に厳しいのではないかと

そんな事を思います。

 

 

ウイルス禍による減収に加えての被災。

 

国によるサポートこそ

今は必要な時なのかも知れません。

 

 

さて、今回の更新は5日の日曜に津山線にて

撮影しております工臨返空の追っかけ撮影について

ご報告させていただきます。

 

前編にて2度の撮影に成功致しまして、更にコマを

重ねるべく国道へと躍り出ます。

 

山あいの国道には珍しい、制限速度60キロの道は

数台前にいる軽トラを先頭にしてゆっくり運転で

ございました。

 

制限速度に関係なくご自身が安全に走行できる

速度での運転を心がけていらっしゃるのでしょう

実質40キロでの走行を強いられます。

 

追い抜きを駆けようにも追い越し禁止の黄色線が

センターに引かれておりまして、気ばかりが

逸るのでございました。

 

地方撮影など、運転していて時間が急くときの

気分の落ち着け方というものがございます。

 

ワタクシの場合は、急いたら負けだと言い聞かせ

車間を空けて自身の運転にゆとりを持たせる事で

無理やりに余裕を醸すのでございます。

 

そんな風に気を落ち着かせながら走っておりますと

前方から列車の姿が見えてきました。

 

流石は線路の路盤が弱い亜幹線。

 

工臨の速度もゆっくりで、車で走っていても

追い付いてしまいました。

 

暫くしますと線形から列車を追い越してしまい

上手くすると予想外にもう一度狙えそうです。

 

で、国道沿いに鉄さんがカメラを構えていらっしゃる

ポイントを通りましたので、ここがチャンス!と

私も車を路肩へ寄せ、ダッシュでカメラを構えます。

 

 

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2020-07-05 工9---列車

期せずしてもう一度撮影が叶いまして。

 

列車をトンネル飛び出しの面ドカン構図で

仕留める事が出来ました。

 

窓から顔を出した乗務員が、危ない行為が無いかと

睨みを効かせているかの様でございますね。

 

 

列車はここから2駅ほど先で少し長めの停車があり

この撮影後は次のポイントまで余裕を持って

移動する事が出来そうでございます。

 

でもその前に。

 

 

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2020-07-05 工9---列車

 バックショットも撮影しておきました。

 

普段は向日町で見かけます定尺チキの6000形

7000形とは異なりますチキ5200形を後ろからも

被り付きで仕留める事が出来ました。

 

この次のポイントへは余裕で到着。 

 

 

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2020-07-05 工9---列車

山をバックに鉄橋を渡りますシーンを。

 

 

ここでは10分以上の待ち時間が得られましたので

どんな風に撮影するかで頭を悩ませたのですが

結局は編成写真として構図を組んでみました。

 

こちら側の席にも乗務員さんがいらっしゃり

お二人で乗務されている様でございます。

 

 

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2020-07-05 工9---列車

引いた構図でもう一度。

 

コチラのサイドは逆光な上に橋梁の柵が

足回りに掛かるのですが、反対側ですと構図が

思った様に組めませんのでやむを得ず…

 

しかも、待っている間は曇天だったのですが

列車の接近と共に緩く陽が射しました。

 

 

ここでの撮影後も更に余裕がある為、川沿いの

ごっつい細い道を進んで最終撮影地を目指します。

 

途中停車駅での撮影も考えたのですが、少しでも早く

次の撮影地へ行って良いポジションを、と考えまして

木々の間を風になったつもりで駆け抜けました(笑)。

 

 

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2020-07-05 工9---列車

ラストは王道のカーブ、を抜けたストレート側に

布陣してみました。

 

ここでの撮影も色々と悩ましい出来事がありましたが

最終的には中国山脈の山波を背にするカットが決まり

満足する事となりました。

 

 

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2020-07-05 工9---列車

前編の表題でご一緒致しました皆様も

やはり最後はここでの撮影を考えていらした様で

一同が再集結し、歓談の時間と共に

撮影を楽しむ事が出来ました。

 

実に楽しい一日でございます。

 

 

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2020-07-05 工9---列車

オマケ。

 

表題の撮影前に、トンネルに入った直後の列車を

撮影してみました。

 

うねる様に茂ります緑の波を潜り抜け

我らがデーテンの円らなライトが近づいて参ります。

 

 

この遠征でお会い致しました皆様方に

楽しいひと時を得られました感謝を申し上げます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!