写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1303列車 「 国鉄の残滓を求めて~茜色の413系を狙う 2020・GW 七尾線紀行その2 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

ここへ来て感染者数がうなぎ上りの

関西圏なのですが、9月には山陰方面へのW.E.銀河も

運行開始とアナウンスされております。

 

元々インバウンド目当ての列車だったのが目論見も

破れ、只でさえ厳しい出発だと思われるのですが…

 

無事に運行へと漕ぎ着けられるのか、懸念は

日毎に増すばかりでございます。

 

 

さて、今回の更新は七尾線での撮影から

北陸地区の固有形式でございます

413系についてのご報告となります。

 

その1でご報告致しました415系800番台は、かつて

関西圏で活躍していた113系を改造転用した

車輌だとお伝えしております。

 

今回取り上げます413系は落成当初から

北陸向けに用意された車両でございました。

 

 

国鉄末期、不採算にあえぐ北陸地域において

輸送力の改善が急務であった事から、急行列車の

格上げで余剰になった急行電車から電装品や

台車等を流用し、車体のみを新造し地域輸送に

対応したのが413系でございました。

 

落成当初は北陸普電カラーの赤に白帯をまく

色合いでしたが、分割民営化後にはアイボリーに

青帯をまく新北陸色へ塗り替えられ、更に

2010年代に入って地域色として青1色へ。

 

北陸新幹線の金沢開業に合わせて七尾線

転用されたために茜色へと塗り替わるという

変遷を辿っております。

 

 

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2020-05-03 413系B06編成

屋根上機器が特徴的な413系、その姿は

かつての急行型車両を彷彿とさせます。

 

側面、客用扉は近郊型らしく両開きとなり

急行型457、475系では設けられていたデッキは

廃され乗降がスムーズとなったそうでございます。

 

見た目はもちろんの事、この車両も電動機は

MT54を搭載しておりますので、通過する際には

独特の「あの音」を響かせて駆け抜けます。

 

 

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2020-05-03 413系B09編成

415系800番台とは異なり、前面行先表示幕は

埋められて使用されませんが、こちらは金沢行きの

列車となります。

 

七尾線は旧北陸本線の津幡と七尾を結ぶ路線と

なるのですが、全列車が金沢まで乗り入れており

乗客の利便を図っているそうでございます。

 

確かに、新幹線で金沢について、そこから普電で

七尾へ向かうのに乗り換え2回だと

面倒な事この上ありませんからね…

 

 

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2020-05-03 413系B08編成

お次は七尾へ向かう普電でございます。

 

生憎とこの時の撮影では413系415系800番台も

全て単編成での運用でございましたが、機器類の

関係から413系+415系800番台という併結運転も

可能なのだそうでございます。

 

それ、見てみたいですね…

 

 

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2020-05-03 683系W32編成

オマケ。

 

七尾線には金沢から観光客の輸送に

特急が設定されておりまして、ご覧の様に関西でも

見慣れた車両が充当されておりました。

 

見慣れた、とは申しましても

単線区間を走る683系というのも中々新鮮な感じで

ございましたので、割と乗り気で撮影しておりました。

 

 

415系800番台、413系七尾線を走ります形式を

撮影出来ましたので、ここでのミッションは終了。

 

今回の金沢訪問では、北鉄2線のコルゲート車と

七尾線の沿線撮影が必須目標でございました。

 

ですのでこれで撮影課題はクリアした事に

なるのですが、実はこの他にも努力目標を

据えておりました。

 

まだ今少し金沢に滞在する時間もありますので

次回はそんな努力目標へ狙いを定めた撮影を

お届けしたいと思います。

 

  

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!