この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
屋外での写真撮影におきまして、太陽の存在は
非常に重要なファクターとなります。
陽があれば光線を意識した構図を組まねば、
被写体の色合いが不自然になってしまいます。
逆に陽が無ければ写真全体の露出を得る必要があり
SSを下げたりISO感度を上げたりといった工夫が
寛容となって参ります。
個人的には陽がババーンと照り、それを被写体が
斜め前から受けるバリ順という構図が鉄道写真に
於きましては大正義だと考えております。
但し、被写体がバリ順で撮影出来ないのであれば
次善の策として如何にバリ順に近い状況へと
持っていけるかが大切ではないか、とも
思うのでございます。
バリ順だけが正解では無いですし、逆光こそが
勝利であったりもする、この辺りは
写真の面白さでもあると感じております。
さて、今回の更新は本日撮影しておりました
甲種輸送につきましてのご報告となります。
この日は川重から26両目となります押桃こと
EF210-300番台が落成、出場致しました。
325号機までは吹田機関区への配置という事で
神戸(タ)にてメーカーからJR貨物へ受け渡された
車輌がそのまま試運転を行い、吹田へと自走で
配置されておりました。
僅かな区間でしか無かった訳でございます。
所が、今回出場となります326号機はどうやら
新鶴見機関区へ新製配置される模様でして
なったのでございます。
かつて、若い頃のワタクシはEF210-0が川重から
出場する所を撮影したりもしておりましたが
拙ブログを立ち上げてからは電気機関車の
甲種輸送撮影は初めてでございます。
喜び勇んで撮影地へと向かったのでした。
クリームプレートで話題のネタ釜、EF65 2101が
後輩となりますEF210-326を牽引するこの日の
甲種輸送でございます。
いずれ押桃が増殖すれば、新鶴見のPFも
駆逐されていくのだろう事を考えますと
若干シュールな絵面とも取れます組み合わせ。
ただ、今はまだPFも現役バッチ来いな釜ですから
こうした組み合わせが拝めるだけ有り難い、と
真新しい車体の押桃を牽く姿を見送りました。
練習電でございます。
実は甲種輸送の撮影に先立ちまして
調子踏切へ足を運んでおりました。
コチラで一ネタ確保をしてから裏調子へ向かおうと
いう魂胆で、練習電からスタートしておりました。
ここではお世話になっております鉄仲間さんや
以前にお会いした事のある鉄さんとご一緒に
鉄談義に興じて時間を過ごしました。
関西~四国運用に就くPFの来阪列車となります
5087レに、この日は側面がネタとなる2089番が
充当されておりました。
側面に蛍光灯カバーが残された姿がネタとなる
釜ですので、そのカバーを意識できる様にと
構図を組んでの撮影でございました。
この構図は側面が黒く潰れるのですが、狙い通りに
カバーだけは陽が当たって白く浮いて見えます。
小さい粒みたいにしか写りませんけどね…
この撮影後、皆で裏調子へ移動となりまして
そこで表題の撮影となったのでございます。
ススキの群生地を前景に据えまして
ファーストショットを狙いました甲種輸送。
架線柱とワイヤーなどが表題に比べて煩くなり
些か趣に懸けるのでございますが、ススキと
撮ってみたくてお遊び的に組んだ構図でした。
続きましては輸送される側の押桃を
捉えてみます。
区名札には何も入っていない為、この釜が新鶴見に
配置されるのか否かの確証はございません。
その点がワタクシも気になります。
オマケ。
露出も酷く構図もアカン、そんなコマとなりました
ケツ打ちでございますが折角なので。
今後の落成車も順次新鶴見へ輸送されるらしいと
聞いておりますEF210-300番台。
首都圏貨物輸送の新しい顔として
定着する事となるのでしょうか。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!