写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1648列車 「 特5 シキ801の特大貨物輸送を狙う 2021・夏 いざ、京終へ! その3 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。



吹田駅までは車で向かい、そこから電車で

撮影へ向かいましたその1、その2でしたが

今回のその3ではいよいよ駅も閉鎖されまして

沿線撮影しか手段が無くなってしまいました。


なんぼ速度の遅い特大貨物とは申しましても

夜闇の中を走る列車を撮影するのは難しく

少しでも明るい場所で、気合いを入れた撮影を

せねばなりません…


そんな事を考えつつこの夜は競馬ブロガー氏と

二人、夜の大阪から奈良への

ドライブを楽しみました。



さて、今回の更新は闇鉄な沿線撮りとなります

京終へ向かいました特大貨物輸送の撮影報告、

その最終回となっております。


京終では列車が一度奈良方面へ向かうホームへ

停車しまして、そこから誘導員を乗せて進み

奈良方へ数百メートル前進、ポイントを越えて

推進運転で側線へと入場致します。



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2021-07-04 入9894列車

残念ながら凸が切れてしまいましたが、シキが

推進運転で側線へと入るシーンを仕留める事が

出来ました。 


沿線のフェンスには鉄さん方が居並び、彼らの

車が鈴なりに連なります為、シキ801の車体が

車との対比で判り易く見えますね。


時刻は3:30頃、まさに草木も眠る丑三時でして

そんな時間に田舎の小さな無人駅へ、百人を

超える鉄さん方が集結致しました。


予想通り、お祭り状態でございます。



ここへ至る過程で、列車を途中でも撮影すべく

車を走らせておりました。


同乗いただいた競馬ブロガー氏と共に、最初に

向かいました場所は2分差で列車が先に

通過してしまい間に合わず。


そこで更に追いかけまして桜井線某所へと

やって参りました。


氏からのご提案でここならば、多少は明るく

撮影出来るのでは?という事での布陣でして

ワタクシも気張って挑戦して参りました。



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2021-07-04 9894列車

午前3時少し前、閑静な住宅街に響きわたる

ディーゼルエンジンを唸らせまして

DD51 1183がシキ801を牽引して参ります。 


今のワタクシの機材ではこれが限界、という

ギリギリの暗さで撮影致しました為に画質は

ザラザラ、絵は真っ暗となりました。 



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2021-07-04 9894列車

引いた構図でもう一度。 


大変に困難な条件での撮影でございまして

それでも、凸がシキを牽引している、と判る

結果が出せましたのは闇鉄の神様がお目溢しを

下さったおかげなのかも知れません。


桜井線を、シキを牽引して走る凸のシーンが

記録出来ました事は僥倖でございました。

 

 

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2021-07-04 入9894列車

沿線で撮影しました後、車を走らせて京終へ

到着致しますと、既に列車はホームで待機を

しておりました。


対向ホームの駅先は勿論、誘導員らに混じって

撮影する鉄さん方の姿も見受けられます。


正直申しますと、撮影者が作業の邪魔に

なっているのではないか、と危惧する所では

ございますが、この場に集う鉄さん方の

高揚感を鑑みますと仕方が無いのでしょう。


しばらく見ておりますと、凸のデッキへ

誘導員さんが乗り込まれまして、列車が進行を

始めました。

 

 

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2021-07-04 入9894列車

駅から滑り出す列車を捉えました。


入換灯を点け、ゆっくりと前進して行く列車。


ポイントを越えて奈良方面へ百メートルほど

進んで停車致します。



係員がポイントの切り替えを指示、確認の後

今度は推進運転で、列車が戻って参りました。


 

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2021-07-04 入9894列車

トップ画の前のコマでございます。


編成が構図内に収まるのはこのカットのみで

おブレさまとは申しましても掲載せずには

居られませんでした。 



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2021-07-04 シキ801形大物車

オマケ。 


眼前を通過して行くシキ801を捉えます。


荷を載せたシキ801は、車体が梁の分だけ伸び

一層巨大な貨車となります。


こうして見ますと変圧器を入れた容器だけで

大型乗用車ほどのサイズになる事が判ります。



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2021-07-04 側線へ押し込まれたシキ801

今回の〆。

 

側線の奥まで押し込まれましたシキ801。


暗くて判りにくいですが、既にシキの隣には

京終から変電所へ運ぶ為のトラックの姿も

確認する事が出来ます。


当たり前の話なのかもしれませんが、凸の

ライトが前後ともに点灯中、というのも初めて

目に致しました。


同時点灯出来るんや…と感嘆しております。



このコマをもちまして、長い一夜となります

特大貨物輸送のご報告は完結致しました。


撮影後は競馬ブロガー氏と、居合せられた

ブログ友氏を交えた歓談を楽しませて

いただきました。


午前4時を過ぎた辺りでしたか、シキを運搬し

任務を終えたDD51が単機で出発する姿を

見届けまして、我々も解散致しました。


薄らと空が白み始め、日曜の朝が到来します

この時間を、またしても鉄活で迎えてしまう

悪い大人の見本でございます。


これをお読みの良い子の皆様は、決して

真似をしないで夜は寝る様にした方が、身体の

為になりますとご注進申し上げます。



我々も一度調子踏切へ戻り、競馬ブロガー氏と

偶々来られた親分氏と交歓して時刻は5時半。


ようやく皆と別れて家路に就きながら、

カミさんと子供らに何て言い訳しよう、と

思案に暮れるのでございました。



とは申しましても、実に濃ゆい充実した一夜を

過ごす事が出来ました。


改めまして、情報を教えて下さった鉄さん、

ご一緒しました皆様にはこの場をお借りして

感謝申し上げます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!