この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
ワタクシにとりまして、調子踏切は
鉄道撮影の聖地でございます。
なりまして、この地に通う事で数多の
知己と経験を得る事が出来ました。
親分と親しくさせていただき、様々な
撮影機会を得る契機となりましたこの
撮影地は、他に代え難い構図を有する
場所でもあるのでございます。
そんな大切な場所ではありますが
夕方になりますと下りは影落ちで、
上りは逆光になり撮影は厳しくなる為
甲種輸送では中々訪問出来ません。
さて、今回の更新は近車にて落成を
致しました東京メトロ17000系の
甲種輸送についてご報告させて
いただきます。
前日18日に5085レの次位無動で吹田へ
送り込まれましたPFが、吹田からの
列車をエスコートするシーンを狙い
ショバへと向かいました。
17000系でございます。
既に陽は天王山の向こうへと消え
仄暗い露出の中、列車が通過します。
残照を受け、車体側面がほんのりと
明るく見えますのが救いでした。
練習Dとして撮影致しましたのは
鳥取から上郡を経て京都へ向かう
特急スーパーはくと。
神奈川のブログ友氏が乗車されていた
スジの列車でございます。
この列車を撮影する時にはまだ陽が
残っておりまして、車体が黄金色に
薄く照り返しておりました。
お次は本番直前の練習電。
この撮影では既に山影へと陽も去り
ドヨヨ〜ンとした露出になる状況で
ございました。
まぁだからこそ、本来なら夕方は
逆光構図になります聖地・調子踏切へ
布陣を決めたのでございます。
裏調子でも暗い露出になりますから
ならば聖地で撮影する方が良さげな
結果になるやも…と目論見まして。
ただこのショバ、被りクライシスに
苛まれますので撮影前には甲種の神へ
無事なショットの成就を祈祷します。
そして迎えました本番。
案の定、上下列車の矢印が点灯して
ヒヤリと致します。
踏切脇にいらしたキッズ鉄君が
被るんちゃう!?最悪や〜!と、世を
儚む時世の叫びを上げておられます。
が、タイミング的にどうやら先に下り
普電が通過する様子。
普電通過を待ちましてファインダーに
被写体が入るのをじっと堪えます。
甲種は上り普電よりも先行の到来。
よし、勝った!と心中で叫びつつ
シャッターを切りました。
巻頭コマから続く次のショット。
被りの懸念が払拭された調子踏切を
通過する甲種輸送でございます。
上り普電が猛追を掛けて来ましたが
フレームに乱入される事もなく
スッキリと編成を抜く事が
出来ました。
もう少し鋭角に構図を組まれていた
お仲間の皆様は、列車後尾に上りの
普電が放つライトが反射し、臨場感が
増していらっしゃいました。
無事なる撮影を終え、甲種の神へ
感謝でございます。
今回の〆。
拙ブログでは久々のマンナナ後打ち。
焦点距離の関係で釜は既にカーブの
向こうへと見えなくなりましたが
一応、編成での後打ちも仕留められて
満足でございます。
ここまで撮影致しまして、居合わせた
鉄仲間の皆様と別れお仕事へと向かう
ワタクシでございました。
11月は第3四半期という事で実施件数が
少ない甲種輸送。
それゆえにネタを取りこぼさず
仕留めるべきか、はたまた普段は中々
撮影出来ない貴重なネタをこそ
狙いに行くべきか…
撮影に向かう先について、嬉しい
悲鳴をあげて悶絶する夜で
ございます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!