この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
雨。
昼日中でもグンと露出が下がりまして
撮影には不適切なお天気と申せます。
それが、夜明け直後の陽が乏しい時間
ならば尚更となりましょう。
情景撮影であれば、逆手に取っての
絵作りも出来るのですが、ワタクシが
撮影するのは編成の記録ですから
大変難儀な事でございます。
さて、今回の更新は9日早朝に撮影へ
向いました、甲種輸送につきましての
ご報告でございます。
日の出が5時半を回ります現在、沿線で
狙うとなりますと京都よりも東へ行く
のがセオリーとなります。
ですがこの日は雨。
例え京都から少し東へ行った所で
大した違いなぞ無いのではないかと
面倒臭さもあってつい、東山へと
布陣してしまいました。
甲種輸送を捉えました。
京都タワーも雨の中、頭を赤く光らせ
見送っておりました。
雨がシトシトと降り続く中、足りぬ
露出をSSで工面しての撮影でしたが
明るさは兎も角、全体がモノトーンに
感じられる出来映えでございます。
ブルーモーメント、と申しましょう
青い世界を青い釜が青っぽい帯の
車両を率いますから、何とも色出しが
厳しい結果となりました。
現着時は露出もそうですが、気温が
低くてレンズが曇ってしまい練習電も
惨敗してしまいました。
持参した布巾で曇りを拭いつつ本番に
備えております。
ようやく陽も昇り始め、周囲が朝の
光景となりますその時。
京都駅を通過する列車のライトが見え
撮影スタンバイ、となりました。
巨大な駅ビルを背にして鴨川を渡る
甲種輸送列車を、先ずは遠目から狙い
挨拶ショットと致しました。
レールを照らしつつ桃太郎が進む姿を
ファインダーで捉えます。
ここからレンズを引きまして、構図を
組み直し本番撮影となります。
巻頭コマよりチョイ先に切ったのが
こちらのコマとなります。
編成のケツがカツカツ具合な点と
ランドマークたる京都タワーが頭まで
見えていない為に、次点落ちとして
掲載致しました。
残念賞でございます。
今回の〆。
最後は振り返ってのケツ打ちで編成の
アイデンティティである18110という
数字を狙いました。
下松からの甲種輸送でお馴染みの青い
養生も相まって、ブルーモーメントな
情景に溶け込みました甲種輸送。
18000系の今年度増備はこれが最後と
なるそうなのですが、8862レで走る
甲種輸送はまだまだ続きます。
次の列車が走る時には果たして、沿線
撮影が可能か否か。
このスジの難儀な点でございますね。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!