この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
鉄道マニア、中でもワタクシは撮り鉄という
分類になりますマニアでございます。
マニア同士の会話では一般の方々に伝わり難い
隠語がよく用いられるのは、拙ブログをご覧
いただく皆様はご存知の事でしょう。
釜、鮫、凸といった被写体を指す言葉は勿論
バリ順、マンダーラなどお天気を指す言葉に
スマシオ、カナキク辺りのショバを指す単語と
枚挙に暇がありません。
そんな撮り鉄用語でございますが、ワタクシは
未だに広く使われていながら解せない事が
ございます。
例えばEF65 2139、既に運用落ちして久しい
新鶴見のエース釜でございますが、この車番を
ニゲサンキュー、或いはニゲサンクなどと呼ぶ
方がいらっしゃいます。
かつては113系をゲゲサン、EF58 122の事を
ゲニニ、と呼んでもおりました。
そうです、1をゲと呼び慣わすのは撮り鉄の
極めて特殊な文化を代表する事例だと
考えます。
我が国の風土文化を紐解いても、1をゲとは
誰も読みませんが、何故か撮り鉄だけはゲと
読むのでございます。
これは何故か!語源?起源?は何か!と
近しい鉄仲間の集まりで疑問を投げかけてみた
所、お仲間方も調べて下さりまして得られた
仮説を披露していただきました。
それによりますと、東海型急行電車である
多い線区に投入された際、多数の乗客が嘔吐し
不満が頻出する事となりまして。
形式名の165系をイチロクゴ、転じてイロゴと
呼んでいたものに引っ掛けてゲロゴ、と命名し
ゲロゴから更に頭の1を抽出してゲと読む様に
なった、という話でございました。
これも確たる証左のある内容ではなく通説の
一つ、という事なのですが、どこかの誰かが
ふと言い出した冗談みたいな内容が広まり皆が
使う様になる、興味深いお話でございます。
そう考えますと、今後も様々な撮り鉄用語が
生まれ、今ある用語もやがては消えていく様に
思えて寂しい気分になってしまいます。
ワタクシみたいなオッサンは若人に道を譲り
そっと消えていく宿命なのでしょう…
さて、今回の更新は15日に下松を発ちました
つきましてのご報告でございます。
昨年度に2編成、5編成と落成しておりました
737系も、ついに一挙6編成が輸送されまして
今回で計画予定両数に達しました。
この日の輸送が最後となりますので、やはり
逃したく無いとお仕事を調整致しまして毎度の
ショバへとやって参りました。
EF510-23が牽引します737系6編成12両の
甲種輸送でございます。
流石に編成が長いのでC-12編成の辺りは高架の
影が掛かってしまいますね。
またこの画角だと釜の側面にも架線柱の影が
落ちてしまいました。
EF210-306が牽く定期貨物列車を練習レとして
狙いましたのが、このショバでのスタートで
ございました。
ちょっと構図が甘くなり左端の上部に架線柱が
インしてしまいましたのが反省点。
本番に備えて入念に構図の確認を行いまして
甲種の到来を待ちます。
それにしても陽射しが厳しい…
右斜め前から射し込む光線に、肌が
ジリリと焼かれる様な気分で待機致します。
他に誰も居ないショバ、話し相手も居らず待ち
時間の1分2分がやたらと長く感じられます。
佃踏切のカーブを曲がり赤ら顔が見えました。
ピントは合わせた筈ですが陽炎揺らめく暑さの
せいか、残念ながらボヤけた成果となります
挨拶ショットでございました。
この後すぐさまレンズを引きまして巻頭コマを
撮影し、決めコマを仕留めるべく更に構図を
チェンジでございます。
今回の〆。
赤ゴトーのラストナンバーが737系のラストと
なるロットを牽引しますこの日の甲種輸送。
狙い通りのコマが撮影出来まして満足のいく
成果が出せました。
と思ったのですが…
よく見てみると、ケツのC-13編成が高架影に
囚われておりました。
これは長編成の罠!
まさかこの様なオチとなるとは。
オマケ。
ケツ打ちにもチャレンジでございます。
甲種輸送は毎回、進行方向左側の場合最後尾に
特検票が貼付されるのですが、今回は何故か
先頭車両に貼られていて撮影ならず…
仕方がないのでお顔だけパチリ。
オデコの上に乗っかる箱状のモノが何なのか
気になりますね。
キハ143形に引導を渡す役割を担います737系
でございますが、古いものは消え去る宿命。
新たな時代を築くJR北海道の新鋭たちに道を
譲り我々の記録と記憶の中で走り続けるのだと
思うと、
やっぱり寂しい気分になってしまいます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!