写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2379列車 「 ロンチキ!岡山工臨の返空を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

星に願いを。

 

今宵は七夕でございます。

 

カササギの羽根で作った橋を天の川に架けて

年に一度の邂逅となる牽牛と織姫でございます

が、グレゴリオ暦と旧暦、果たして二人は

どちらの七夕に落ち合うのでしょうね。

 

案外どちらの七夕にもこっそりと逢瀬を

堪能しているのかもしれません。

 

一方でカササギの羽を毟り取って橋を作るのに

一年を費やす二人の幸せの裏で羽根を毟られた

カササギから怨嗟の念を飛ばされていなければ

良いですが。

 

きっとカササギの書く短冊には、羽根が早く

生えそろう様に、と記されているのでしょう。

 

七夕の翌日にはツヤツヤとした牽牛と織姫の

裏で、ハゲ散らかしたカササギの姿があると

考えますと、無性に唐揚げが欲しくなります。

 

 

さて、今回の更新はDD51が牽くロンチキの

返空を撮影致しましたご報告でございます。

 

この日の夕刻、岡山タで転回しました工臨

向日町へ戻って来るという事で撮影へと

出向きました。

 

空を見上げると微妙に薄曇り。

 

晴れていれば厳しい逆光となりますが、この

光線具合ならば、と我が聖地・調子踏切へ布陣

する事に致しました。

 

 

2023-06-05 工9382列車

DD51 1183が牽きます、嬉しい機次位エプロン

となりましたロンチキの返空列車。

 

これが早朝ならば発色の良い朱色が拝める所と

なりますが、如何せん夕刻。

 

光線は列車の向こうから射して参ります。

 

が、それも雲のおかげで和らぎまして露出が

多少暗いものの、フラットな状況で撮影する事

が出来ました。

 

 

2023-06-05 683系12両

本番前の練習としてチョイス致しました683系

サンダーバードでございます。

 

新快速ばりの堂々たる12連は先行きの不透明な

存在でございますから、今の内に記録したい

被写体だと感じております。

 

来春の改正後も残っていたら

お笑い話となりますが。

 

 

2023-06-05 工9382列車

定刻。

 

踏切が鳴り出し、遠目から見慣れた赤い車体が

ライトをコチラへ向けました場面を、先ずは

ご挨拶にと一コマ切ります。

 

遠目とは申しましてもカーブしながら緩い坂を

登って降りて、という動きのある線形ですから

面白い構図だと思います。

 

このコマを切り終えましたらレンズを引いて

本命コマの撮影準備に入ります。

 

 

2023-06-05 工9382列車

今回の〆。

 

巻頭コマの一つ前、今回の決めコマがコチラ。

 

動輪の外側に並ぶ砂箱がキュッと圧縮された

厳つい足回りが素敵なDD51 1183に先導されて

終着まであと少し、といった場面となります。

 

機次位に連結されたエプロンの物々しさと

後ろに連なる緊締具の並びもまた、良き。

 

満足のいく撮影となりました。

 

 

こちらでは調子の親分氏と二人、歓談を楽しみ

ながらの撮影でございました。

 

お喋りにお付き合いいただき待ち時間も楽しく

過ごせました事、感謝申し上げます。

 

 

実はお仕事中に

二の腕のスジを痛めましたワタクシ。

 

生きる事に支障は無いのですが、運転も撮影も

チョイと引っかかる感じと痛みがあり難儀な

状況でございます。

 

七夕に託け、健康を願う夜なのでございます。

 

まぁ、今夜は雨降りなんですけどね…

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!