この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
恵方巻きは食べ始めてから食べ終えるまでの間
一言も口を利いてはならない、と言われます
事はご存知でしょうか。
我が家では、一番早く食べ終えた者が他の者を
笑かして口を利かせようとする悪どい悪戯の
恵方巻きチャレンジが今年も開催されました。
一年でこの日だけは賑やかで暖かな団欒の場が
シュールかつ殺伐とした食卓となります。
毎年、ワタクシが最も早く食べ終えていたので
ございますが、何故か今年はワタクシの分だけ
恵方巻きがやたらと長くされておりました。
その結果、娘に勝利を譲る事となりまして
更には娘から笑かされる羽目になりました。
確かにレギュレーションは決めていなかった為
ルール違反とは申せず、悔しい敗北と共に
無病息災の願いも打ち砕かれてしまいました。
残念無念でございます…
さて、今回の更新は川車から新製出場しました
させていただきます。
この日はお天気が曖昧な気分で、時折陽射しが
射し込んではくれるのですが、恥ずかしがりな
太陽は雲のベールに引っ込んでおりました。
本番になって急に陽が照る懸念を考えますと
安易に曇りショバへ布陣するのも恐ろしい為に
無難な撮影地に向かいます。
EF65 2097が牽引する都営12-600形、川車で
新製されます最終増備の編成が本牧へ向けて
関西を旅立つ場面でございます。
長らく川車にて新製されてきた12-600形です
が、今回の落成にて一段落なのだとか。
次の増備では他社製造に切り替わるという様な
噂も耳に致します。
待ち時間に撮影しましたEF210-352の牽きます
定期貨物列車でございます。
振り返りますと、2018年に12-691編成が川重
にて落成した折には、この5070レの牽引は
鮫が担っていたのでございました。
今じゃ押桃の天下でございますね。
次年度にはホンマに押桃の天下となりそうで
恐ろしい事でございます。
撮影ではシャッターが切れない不具合に遭い
リカバリを試みたのでございますがスカートに
異物混入みたいな残念仕上げとなりました。
悔しいです…
万難を排する為、お次の新快速で練習を続けて
本番ではミスの無い様に努めねば。
12両までならギリ編成が収まる立ち位置でして
練習電は無事に撮影する事が出来ました。
が、串パン。
甲種の牽引を担うPFとはパンタの位置が異なる
ので、この切り位置でも大丈夫ではありますが
万が一の不具合に備えて切り位置変更も視野に
入れねば…
リカバリして5070レみたいになるのも嫌です
から、ここは慎重を期す事と致します。
幸い、太陽はその影響を控えめにしております
から架線梁の影落ちは考慮せずに構図が組める
かな、と思いまして構図を変更する事に。
本番、遠目に見えたPFの頭をご挨拶がてら。
左手のホームにお一人撮影者の姿も見えます。
毎度の事でございますが、あの立ち位置からの
撮影だと一体どの様な成果となるのか気になる
所でございます。
ここからすぐにレンズを引きまして、本命の
コマを狙いました。
今回の〆。
下膨れたお顔や側面窓間の特徴的なピンク色が
伺えます都営12-600形でございます。
狭小車両ゆえに腰部から上が斜めに切り上がる
車体形状が、リニア駆動地下鉄の矜持とも
申せましょう。
下部の機器類がレールから随分と離れた位置に
なっている為、腰高い感が強い輸送時の姿も
また特徴の一つでございますね。
オマケ。
無理矢理でございますがケツ打ちも致しまして
12-600形の後ろ姿も狙いました。
前面窓部はフィルムでの養生が為されています
お顔ですが、日車や近車みたいな全体を覆う
養生では無い為そのフォルムはハッキリと判る
点が有り難い事でございます。
この様に車両のお顔が見える状態だと撮影する
意欲も高まりますが、逆に全く見えない様な
養生もまた輸送中にしか見られないのですから
価値は同じなのかも知れません。
川車での増備が始まり早6年。
12-600形の増備中に社名が川重から変更され
関西からは国鉄近郊形が無くなり、国宝機とも
呼ばれたニーナさままで居なくなりました。
時の移ろいに流されます我々ではございますが
変わらず落成、輸送されます新製車両たちを
記録する楽しみだけは今後とも続けたい所で
ございます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!