写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2723列車 「 山陰本線で架線検測中のDEC741系を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

新幹線検測車としてマニアだけでなく、広く

世間に知られますドクターイエローの廃止が

つい先日、アナウンスされてしまいました。

 

N700S系の導入時より不要になるよ、とは

言われておりましたドクターイエローでしたが

耐用年数一杯となる25年にT4編成が、更には

27年にT5編成が離脱するそうでございます。

 

支線の無い新幹線ならでは、な検測車の廃止。

 

頻度は新幹線よりもずっと少なくなりますが

在来線の検測車は今後とも安泰である、と

申せましょう。

 

 

さて、今回の更新は久しぶりに狙いました新型

検測車、DEC741系につきましてのご報告で

ございます。

 

この日は山陰本線の京都口で架線検測があると

教えていただき、参戦を画策致しました。

 

往路はお仕事の都合がつかずに沿線へ近づく事

さえままならなかったのですが、復路の方は

お馴染みヤギチヨへ向かう事が出来ました。

 

 

2024-06-07 試9840M

田んぼに張られた水に鮮やかな車体を映して

京都へ向かうDEC741系でございます。

 

チラホラと雲が浮きこそすれ、快晴となります

この日、リフレクションを狙うには良さげな

シチュエーションとなりました。

 

ショバ近辺に点在する水鏡が出来そうな所を

幾つか吟味して、最終的にこの構図を組んで

みました。

 

 

2024-06-07 223系4両

本番前の練習電は阪和帯を巻く223系でした。

 

京都と園部の区間は京都支所(向日町)に所属の

221系と223系が普電運用に入ります。

 

この223系は日根野から向日町に転属して来た

編成でございまして、現在も日根野時代のまま

阪和帯を巻いております。

 

当初は違和感が強かったこの帯も今や見慣れた

存在となりました。

 

ですが阪和帯単体だと、どうしても阪和線での

撮影みたいに見えてしまいます。

 

撮影に際しましては、ついうっかり背景に建つ

ビニルハウスを223系のお顔に掛けてしまい

妙なシルエットを錬成してしまいましたのは

ワタクシの計算ミスでございました。

 

更に風の悪戯によって水鏡が乱されてしまう

結果となりましたが、長閑な空気感は健在。

 

蛙の鳴き声や小鳥の囀りが聞こえてきそうな

雰囲気を切り取る事が出来ました。

 

 

2024-06-07 試9840M

遠くの踏切が定刻に鳴り出しまして、カメラを

構えますと検測車のライトが見えてきました。

 

極端に遠目ながら、情景としてご挨拶代わりに

一コマ切ります。

 

周りの景色に埋もれてしまいそうな小ささです

が、事業用車両らしい色合いは確認出来ます。

 

ここから直ちに構図を組み直しまして、いざ

本番を迎えました。

 

 

2024-06-07 試9840M

今回の〆。

 

お顔は影になりますので、短編成を活かして

サイド寄りに構えてみました決めのコマ。

 

水面はやはり凪いではくれませんでしたが一応

リフレクションしておりました。

 

検測用のパンタも上がっているのが確認できる

撮影が叶い、満足でございます。

 

 

2024-06-07 試9840M

オマケ。

 

走り去る列車を振り向きざまに一コマ切って

お見送り致しました。

 

こちらは水面が凪いで水鏡がええ感じになると

いう皮肉な結果でございます。

 

 

列車番号は末尾にMと付く電車用になっている

DEC741系の架線検測ですが、パンタからは

集電しておらずディーゼルの轟音を響かせての

走行でございました。

 

やはり発電して走る車両も電車として扱うのか

と、阪和帯以上に違和感が拭えない新時代の

検測車なのでございます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!