写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第811列車 「 芦原温泉工臨を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

昨日、山口線で実施されました試運転の復路において

D51 200が不調をきたしたとネットで知りました。

 

23日からのSLやまぐち号運転開始までに間が無く

恐らく急ピッチで手当てを受けている事と思われます。

 

無煙化以降40年以上の時が流れ、我が国のSLにも

物理的に動態保存が厳しくなりつつ有る様に

思われます。

 

ここ10年ほどは本州各地で復活蒸気の力強い狼煙が

上がりましたが、それも永続するものでは有りません。

 

乗れる機会、撮れる機会を無駄にせず、これからも

SLの雄姿を見守りたい所でございます。

 

 

さて、今回の更新はそんなSLの後釜として各地に

配されて活躍を続けてきたものの、定期列車が消滅し

滅多に見かける機会の無くなった現代の釜達のお話で

ございます。

 

この日は心地の良いお天気となりまして、そんな

午後に北陸から定尺チキ2両の工臨がムコソへ

帰ってくるという事で撮影に出向いておりました。

 

いつもであればイオンストレートで狙う所ですが

同じ様な撮影ばかりでも面白味が無いか、と思案し

久し振りに下津林へ向かいました。

 

ここは夏場であれば線路脇の雑草がこれでもかと

背を伸ばし幅を利かせて存在をアピールするので

敬遠しているのですが、今なら未だ殆んど枯草と

なっているだろう、と目論んでおりました。

 

 

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2019-03-14 工9572列車  西大路桂川

 

DD51 1191に牽引されてムコソへ向かいます

芦原温泉工臨返空列車。

 

ナンバープレートに架線の影が落ちるのは

どないしても避けようが無く、許容しております。

 

京都から滋賀方面にかけては、どんよりと曇って

おりますが、桂川近辺は陽光が射し心地よい気温で

過ごしておりました。

 

 

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2019-03-14 223系W20編成他12両  西大路桂川

 

現着早々に練習で撮影しております223系。

 

このポイントは急なカーブの外側から狙う構図と

なっておりますので、長い編成ですと奥へ

巻いてしまいます。

 

短編成撮影限定のポイントでございますね。

 

 

実は今回の工臨、往路も撮影しに出向いて

おりました。

 

往路は早朝、EF81が最近では珍しく関西へと

上って来まして工臨を牽引するという事で

撮影に向かったのですが、30分余裕を持って

出発したにも関わらず交通渋滞に巻き込まれて

しまいました。

 

現着はまさに列車のライトが見えてきたその時で

ございます。

 

慌てて車を降り、あらかじめ設定していたカメラを

構えたものの…

 

正面からその姿を捉える事が出来ませんでした。

 

 

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2019-03-04 工9571列車  向日町(操)ー京都貨物(後打ち)

 

EF81 114に牽引され、数本のレールを載せて

築堤を行く芦原温泉工臨の往路でございます。

 

失意のうちに沈みながらも意地で後打ちだけは

仕留めておりました。

 

 

この列車を牽引した後、EF81 114は松任工場に

入場しまして休車措置が採られたそうでございます。

 

果たしてこの休車、延命の為の措置なのか

それとも解体待ちの措置なのか…

 

僚機であるEF81 44が先日あっさりと廃車になり、

松任で解体されておりますのでどうにも気掛かりで

ございます。

 

 

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2019-03-14 工9572列車  西大路桂川(後打ち)

 

オマケ。

 

これまで北陸方面の牽引を担っておりましたEF81に

代わり、定尺チキでもDD51が活躍する様に

なりました関西の釜事情。

 

JR東日本では2022年を目途に機関車の全廃を目指す

ロードマップも発表されております。

 

西日本でも、いずれその様な時が訪れるのが

時代の流れでございましょう。

 

その時を迎えるまで、少しでも格好良い撮影が

出来る様にと釜を狙っていきたいものでございます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!