この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
変節、心変わり、と申しますと余り良いイメージは
湧かずに、信用の無い身勝手な印象を与えます。
ですので、女心と秋の空、と申します慣用句は
女性に対して失礼な物言いの様にも思えます。
女性の皆さんが実際には容易に変節される
訳では無く、また男性でも変節に抵抗の無い
人物がいるのも知っておりますのでそもそも
女心、という物言いがアカンのでしょうね。
秋の空の様に目まぐるしく状況が変わる様を
現すのであれば、山の手線車両と秋の空とか
流行らない料理屋の味と秋の空なんていう
言い方ではダメでしょうかね。
さて、今回の更新は先週の撮影となります
配給列車につきましてのご報告となります。
ございまして、その前に配給もあるで、と教えて
いただいたので2本立てで撮影を敢行致しました。
その成果がコチラ、まさに奇跡の晴れカットとなる
有り難い撮影でございました。
DD51 1192が牽引するキハ120-11の出場配給を
狙いました。
直前まで雲の影に沈んでいたのですが、通過する
その寸前にサーッと雲が引きましてまるで舞台の
スポットライトの様に列車へ陽が当たりました。
背景は勿論、エキセンで構える鉄さん方までも
未だ影の中という、中々無い絵面が見られます
機会となったのでございます。
現着して最初に仕留めましたのは223系の普電で
この時はまだ全景が雲の影にありました。
ですのでそれなりに対応した露出での撮影となり
何だか垢抜けない出来栄えになっております。
6連のJ編成なんかは新快速運用に就きませんので
急電帯では無く、E233の国府津車みたく湘南帯を
巻いても面白いのにな、と最近は思います。
ちょっと見てみたくないですか?
湘南帯の223系とか。
北陸方面へ向かう定期の貨物列車、この日は
EF510-15が先頭に立ちました。
本番の少し前、この釜の通過時は雲が一刻
引きまして晴れ間の中での撮影でございました。
ですが通過後にすぐ小振りな雲の群れが押し寄せ
状況は目まぐるしく変わります。
晴れなら晴、曇るなら曇りとはっきりすれば
露出を固定しておけるのですが、クルクルと変化する
状況では中々決められません。
そこで意を決して晴れに賭けて露出を固定、
本番に備える事に致しました。
定刻となり、イオンストレートのはるか遠くに
DD51の明るいヘッドライトが見えます。
まだ、雲の影は抜けず辺りは暗いまま。
このままでは露出設定が暗すぎて写りが悪く
まともな写真になりません。
判断に迷いますが、ここでふと空を見上げますと
雲が丁度抜けようとしておりました。
今回の〆。
撮り鉄の神様を信じてここは晴れ設定のまま
ファインダーを睨んでカメラを構えますと、列車の
到来に合わせて影がササーッと引いていきます。
よっしゃ、勝利や!と心中でガッツポーズを拵えつつ
シャッターを押し込み撮影を決める事が出来ました。
実は今回撮影しましたDD51 1192は随分と久しぶりに
出会いました釜でございます。
この夏はずっと1183や1193といった釜が相手になり
1192の撮影機会に恵まれなかったのでございます。
ですので久々の1192との再会を、こんな形で
決められたのがとても嬉しく、有り難い撮影だと
感じる次第でございます。
株価にしろお天気にしろ、ころころと
変わる状況はほんまに困るなぁ、と撮影を通じて
体感する今日この頃でございます(笑)
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!