この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
10代、20代の若い撮り鉄さんをワタクシから
見ればキッズ、次世代などとなりますが、その
一方で70代くらいの方々から見ればワタクシは
ただのガキ、ジャリ鉄でございます。
大切なのは相手を尊重し、若いからだとか
年寄りだからと決めつけずに敬意を持つ事では
ないか、と思います。
まぁ、こんな変態紳士に敬意は不用ですが。
さて、今回の更新は3月上旬に施行されました
阪急6300系の試運転につきまして、ご報告を
させていただきます。
阪急6300系は特別な存在でございます。
特急運用にのみに充当されます為に車内は転換
クロスシートを採用、ノンストップ運行と車内
なりました。
外装は当時マルーン一色だった京都線他車とは
一線を画すオデコのアイボリーと、ライト周り
に巻かれた飾り帯が目を引き、現役当時から
女王の風格を見せつけておりました。
時代は下り現在。
6300系は本線から追い出されたものの、今も
嵐山線のヌシとして終日走り回る姿が見られる
名車でございます。
そんな6300系が試運転の為に久々の本線走行
と教えていただき、この日は沿線へ。
1発目、望遠飛ばしてご挨拶気味に撮影です。
現着時はドヨーンとしたいい感じ?の曇り空で
ございましたので、安心してこちらへと布陣
したのでございます。
が。
練習電には2300系導入によりいよいよ去就に
注目が集まるフルマル、5300系を狙います。
カメラを構えておりますと俄かに空が明るさを
増してきまして、逆光気味になりました…
ですから本番でも。
巻頭から引いた構図で決めコマを狙いますが
背景が少し飛び気味な露出となりました。
居合わせた皆様と、口々に空への恨み言を吐き
復路に備えて場所取りを致します。
この後、諸用で少し席を外さねばならず後ほど
こちらへ戻る旨を周囲に伝えまして離席。
その間はバリ晴れだったのですが…
再びショバに布陣致しましたらば、俄かに雲が
ワキワキと湧いて来たではございませんか。
練習電に撮影致しましたのは8300系の特急。
再布陣致しますとショバには黒山の人だかりが
出来ておりました。
人気の6300系試運転だからでしょう、普段は
そこそこの集まりでございますのにこの日は
20人くらい居ましたから驚きます。
ワタクシが構えますと後ろの人から構図に頭が
入ります…と低く構える様に要請されました。
そうするとワタクシの構図で左端に要らんもん
が入るのですが…
ここで我を張っても喧嘩になるだけですから
大人として妥協致しました。
編成に掛かる訳では無く撮影出来るしな、と
いう事でこの様に構図を組みます。
妥協せずに我を通す事でスッキリした写真を
撮影しても、ワタクシの気持ちはスッキリせず
周りもスッキリしないでしょうからね。
そして迎えました本番。
小雨まで降り出す悪天候でございますが、先ず
望遠で挨拶代わりの一コマを切り素早く構図を
変えて本命コマへと挑みます。
それがコチラ。
今回の〆。
住宅を背にして駆ける女王6300系の姿で
ございます。
編成は4両と短縮されましたが往時を思い出す
本線走行場面に懐かしさが込み上げます。
普段走ります支線は単線なので、複線区間を
走行する姿こそが至高!という気持ちが
湧き上がるのでございます。
新鋭2300系が落成し日中の試運転を開始した
今月、6300系の行く末に想いを馳せる事とも
なりました。
増備が続きますとフルマルーン車は勿論、他の
形式から出た余剰で6300系も置き換えられる
事となるのでしょう。
京とれいんが去り、次は…と考えますと我らが
女王6300系の未来も決して安泰とは申せず
その日常を早い内に記録していかねば、と思う
今日この頃なのでございます。
撮らなアカンと思う日常ネタが溢れ過ぎ、脳と
スケジュールがパンクしそうでございます…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!