この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
フランスの作家、モーリス・メーテルリンクの
有名な作品と申しますと「青い鳥」でございます。
チルチルとミチルが魔法使いの老婆に良心を刺激され
夢の中で幸福の象徴とされる青い鳥を求めて
彷徨う寓話でございます。
夢から覚めて自宅に青い鳥がいると判明し、幸せは
気付かずとも傍にあるものだ、と悟る内容でした。
私の青い鳥は一体どこにいるのでしょうか?
自宅には猫がいるので食べられちゃったのかな…
さて、今回の更新は日曜に行って参りました
山陰本線での小旅行にて撮影しておりますタラコ達の
活躍につきましてのご報告となります。
配給列車の撮影を本命に布陣致しましたこの場所
列車通過の2時間ばかり前に到着し、快晴の中を走る
タラコを激写すべくカメラを構えておりました。
まずは豊岡方面へ向かいます列車から
スタートでございます。
先頭はトイレの無い1000番台の1012号車が、
後尾には2号車が連結された編成を線路に寄った
被り付きの構図でいただきました。
今度は豊岡方面からの列車がやって来ました。
水鏡を意識した構図を組んだのですが
生憎と風が強く吹いておりまして鏡になりません…
この区間は閑散とした輸送密度を誇っておりまして
列車は朝の本線といえども1時間に1本という
充実ぶりでございます。
撮り逃しの無い様に早めに現着し
本命までの間もタラコの姿を記録すべく
構図を組んでああでもないこうでもないと
唸りながら過ごしておりました。
そんな中、本番前の露払いとなります
タラコがやって参りまして。
編成写真の撮影前にこの様な遠景が狙えましたので
本番にも活かすべくタラコで練習してみました。
練習とは言えどもこれもいずれは貴重な記録と
なるのかも知れません。
鉄仲間の友人と、冗談でそのうち城崎温泉から西は
路線が廃止されてBRTになるんじゃないか、なんて
話しておりましたが…それも現実になりそうな
閑散っぷりでございます。
一人に一台のマイカー普及率ですもんね…
表題の編成が豊岡から折り返して来ました。
2枚目のタラコと同様の構図ですが、こちらは早々に
水鏡を諦めて青空を取り入れておりました。
本番もこれと同様の構図を組んでおります。
この10分ほど後に配給列車が通過しまして
すぐに現場を撤収し、追い掛けを敢行する事に
なりました。
お次はコチラ。
先頭のトイレ無し1000番台と後尾の0番台、屋根を
見ますとトイレタンクの有無で一目瞭然でございます。
ここでも本番の直前に練習Dとして
タラコを撮影する事が出来ました。
ここでは遠くに日本海を望む構図を組めるのですが
早朝の快晴から徐々に怪しい雲が湧き出まして…
本来はこれが本命カットの構図でございました。
雲は残念ながら本番でも居座りまして、配給も
マンダーラな曇り空に沈む結果となりました。
こればかりは悔やんでも仕方がありませんので
構図を切り替えて本番では編成写真の構図に
変更致しましたのはご報告済みでございます。
オマケ。
撮影時間よりも待機時間の方が
随分と長いのがローカル線撮影の特徴でございます。
本番までの間に構図を組んで空打ちし、モニターと
にらめっこをしながら思索に耽っておりますと
すぐ脇を鳥がホバリングしておりました。
すぐさまカメラを向けましてスナップ撮影。
噂に名高い幸せの青い鳥とかいう奴でしょうか。
どうやら私の幸せは山陰にあった様でございます…
でも連れて帰ろうとすると、物語同様に
きっとダメになるのでしょうね。
次回は午後の部、タラコとはまた違った幸せを
追い求めましたご報告の予定でございます…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!