この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
昨日は阪急京都線不動の女王、6300系が
出場試運転を実施しておりました。
本線運用からは退き今は嵐山線での短編成しか
残ってはおりませんが、かつての輝かしき姿は
未だ健在でございます。
それ故に、入出場に伴う回送も含めて皆の
注目を集めますかの形式、日中に走る試運転は
さぞや多くの撮影者が沿線駅先へと集った事と
愚考致します。
そう思っておりますとワタクシもよく布陣する
撮影地には、20名近い人が集合した模様でして
やはり注目度が違うなぁ…と感じました。
9006fの試運転なんて同じショバなのに僅かな
人数でございますよ。
その分、この時は雨の降る中で気兼ねなく傘を
挿しての撮影が出来て良かった、とも
申せますが。
さて、今回の更新はそんな話題の6300系では
なく、空気を読まずに阪急9000系の試運転を
狙った撮影報告とさせていただきます。
この日は空が崩れ始めましたバッド天気。
ただ、布陣しましてもそこまで酷いと感じる程
雨脚も強くはありませんでした。
そんな中でやって来ました試運転の列車を
先ずは往路から狙う事に致しました。
背景にある暗雲で露出厳しい中、ただでさえ
暗い色合いの阪急車両がより沈んでしまう中で
ありますが、試運転の表示を意識して敢えて
露出は上げずに狙いました。
車体を明るくしますと、幕が色飛びしちゃう為
勘案したのでございます。
その甲斐あってかまぁ幕のよく目立つ仕上がり
となってくれました。
何せ、試運転表示の幕が主役でございます。
列車後方には速度に巻かれた雨煙が確認可能な
程度には、崩れましたこの日のお天気。
機材がやられない様にしかと傘を挿しつつの
撮影でございました。
オマケ。
つい反射的に振り向いて後打ちも狙ってしまう
ワタクシでございます。
こちら側の先頭部も、鮮やかな試運転幕を
仕留める事が出来ました。
この後は復路に備えまして立ち位置を変え
試運転が戻って来るのを待つ事に致しました。
復路の構図はこんな感じ、と意識しながらの
練習電には贅沢にもフルマルを狙いました。
こちらも暗い露出にして光る準急幕を明るく
魅せる意図がございました。
が、そんな思惑もここまで。
巻頭コマで背景に写っていた暗い空が陰湿にも
我々撮影者達の上空へと押し寄せます。
アカン、来るな!来ちゃダメぇ!そう心中で
叫びますが、残念ながら雲の神様は要望を
聞き入れたりしてはくれません。
多分撮り鉄が嫌いなのでしょう、ウッヒウヒと
笑いながら我々の頭に雨雲を配したのです。
一気に宵闇チックな暗さとなった上に、雨霧で
視界が奪われたショバを通過する7300系の
特急を練習電として狙います。
ネットにある他の日の試運転画像などを見れば
お判りかとも存じますが、2ヶ月経った今で
さえバリ順で狙えるスジでございます。
それがこの暗さ。
如何に雲配給&土砂降りが酷いかのご理解が
いただけますでしょうか。
標識灯がハロゲン球なのがレトロ感を出して
この悲惨なスプラッシュ状態唯一の救い、とも
思えて参ります。
こんな状況は一時のもの、すぐに雨も止み
練習電の5300系撮影時みたいな露出に戻る筈
と信じ、ショバで滝業みたいな待機を続けます
我々。
ですが試運転の神もまた
慈悲なき仕打ちでございました…
絶賛視界不良中な中、やはりスプラッシュな
雨粒をその身に纏いし9006編成が到来。
半ばヤケと申しますか、意地みたいな感じで
撮影を開始致します。
エグい雨ではありますが、辛うじて車番と幕は
押さえられましたのはラッキーでございます。
ここからいつもの様にレンズを引きまして…
今回の〆。
バケツをひっくり返す勢いの土砂降りな中を
試運転でございます。
暗過ぎな露出となりましたが、補正して車体を
明るく見せようと致しますと折角の鮮やかな
LED幕が初めて出来た彼氏に相対した処女膜の
様に散ってしまうのでございます。
そんな痛い成果は御免被りたいワタクシ、では
幕は鮮やかに列車は暗めで、という形で
ご提示させていただきました。
非常に厳しい撮影でございましたが、何とか
課題はクリア出来ましたでしょうか。
晴れならばバリ順なショバで、よもやここまで
暗く濡れそぼる撮影になろうとは予想だにせぬ
機会でございました。
パンタグラフは編成後方にも生えている筈では
ありますが、雨粒が遮ってよく見えない程度に
視界が悪い状況。
当然ワタクシのデップリボディや機材鞄なども
ズブ濡れビチョビチョとなりました。
突然の豪雨、夏の撮影で最も警戒すべきは
暑さよりも実はコレなのかも知れません…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!