写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2488列車 「 阪急9000系(9006f)の正雀出場試運転を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

昨日は阪急京都線不動の女王、6300系が

出場試運転を実施しておりました。

 

本線運用からは退き今は嵐山線での短編成しか

残ってはおりませんが、かつての輝かしき姿は

未だ健在でございます。

 

それ故に、入出場に伴う回送も含めて皆の

注目を集めますかの形式、日中に走る試運転は

さぞや多くの撮影者が沿線駅先へと集った事と

愚考致します。

 

そう思っておりますとワタクシもよく布陣する

撮影地には、20名近い人が集合した模様でして

やはり注目度が違うなぁ…と感じました。

 

9006fの試運転なんて同じショバなのに僅かな

人数でございますよ。

 

その分、この時は雨の降る中で気兼ねなく傘を

挿しての撮影が出来て良かった、とも

申せますが。

 

 

さて、今回の更新はそんな話題の6300系では

なく、空気を読まずに阪急9000系の試運転を

狙った撮影報告とさせていただきます。

 

この日は空が崩れ始めましたバッド天気。

 

ただ、布陣しましてもそこまで酷いと感じる程

雨脚も強くはありませんでした。

 

そんな中でやって来ました試運転の列車を

先ずは往路から狙う事に致しました。

 

 

2023-08-24 9000系9006編成

背景にある暗雲で露出厳しい中、ただでさえ

暗い色合いの阪急車両がより沈んでしまう中で

ありますが、試運転の表示を意識して敢えて

露出は上げずに狙いました。

 

車体を明るくしますと、幕が色飛びしちゃう為

勘案したのでございます。

 

その甲斐あってかまぁ幕のよく目立つ仕上がり

となってくれました。

 

何せ、試運転表示の幕が主役でございます。

 

列車後方には速度に巻かれた雨煙が確認可能な

程度には、崩れましたこの日のお天気。

 

機材がやられない様にしかと傘を挿しつつの

撮影でございました。

 

 

2023-08-24 9000系9006編成

オマケ。

 

つい反射的に振り向いて後打ちも狙ってしまう

ワタクシでございます。

 

こちら側の先頭部も、鮮やかな試運転幕を

仕留める事が出来ました。

 

この後は復路に備えまして立ち位置を変え

試運転が戻って来るのを待つ事に致しました。

 

 

2023-08-24 5300系5321編成

復路の構図はこんな感じ、と意識しながらの

練習電には贅沢にもフルマルを狙いました。

 

こちらも暗い露出にして光る準急幕を明るく

魅せる意図がございました。

 

が、そんな思惑もここまで。

 

巻頭コマで背景に写っていた暗い空が陰湿にも

我々撮影者達の上空へと押し寄せます。

 

アカン、来るな!来ちゃダメぇ!そう心中で

叫びますが、残念ながら雲の神様は要望を

聞き入れたりしてはくれません。

 

多分撮り鉄が嫌いなのでしょう、ウッヒウヒと

笑いながら我々の頭に雨雲を配したのです。

 

 

2023-08-24 7300系7326編成

一気に宵闇チックな暗さとなった上に、雨霧で

視界が奪われたショバを通過する7300系の

特急を練習電として狙います。

 

ネットにある他の日の試運転画像などを見れば

お判りかとも存じますが、2ヶ月経った今で

さえバリ順で狙えるスジでございます。

 

それがこの暗さ。

 

如何に雲配給&土砂降りが酷いかのご理解が

いただけますでしょうか。

 

標識灯がハロゲン球なのがレトロ感を出して

この悲惨なスプラッシュ状態唯一の救い、とも

思えて参ります。

 

 

こんな状況は一時のもの、すぐに雨も止み

練習電の5300系撮影時みたいな露出に戻る筈

と信じ、ショバで滝業みたいな待機を続けます

我々。

 

ですが試運転の神もまた

慈悲なき仕打ちでございました…

 

 

2023-08-24 9000系9006編成

絶賛視界不良中な中、やはりスプラッシュな

雨粒をその身に纏いし9006編成が到来。

 

半ばヤケと申しますか、意地みたいな感じで

撮影を開始致します。

 

エグい雨ではありますが、辛うじて車番と幕は

押さえられましたのはラッキーでございます。

 

ここからいつもの様にレンズを引きまして…

 

 

2023-08-24 9000系9006編成

今回の〆。

 

バケツをひっくり返す勢いの土砂降りな中を

正雀へ向けて戻ります9000系9006編成の

試運転でございます。

 

暗過ぎな露出となりましたが、補正して車体を

明るく見せようと致しますと折角の鮮やかな

LED幕が初めて出来た彼氏に相対した処女膜の

様に散ってしまうのでございます。

 

そんな痛い成果は御免被りたいワタクシ、では

幕は鮮やかに列車は暗めで、という形で

ご提示させていただきました。

 

非常に厳しい撮影でございましたが、何とか

課題はクリア出来ましたでしょうか。

 

晴れならばバリ順なショバで、よもやここまで

暗く濡れそぼる撮影になろうとは予想だにせぬ

機会でございました。

 

パンタグラフは編成後方にも生えている筈では

ありますが、雨粒が遮ってよく見えない程度に

視界が悪い状況。

 

当然ワタクシのデップリボディや機材鞄なども

ズブ濡れビチョビチョとなりました。

 

突然の豪雨、夏の撮影で最も警戒すべきは

暑さよりも実はコレなのかも知れません…

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!