この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
街中を走っていて目に付きますのは、未だに
青々とした葉を着けた紅葉や黄色を通り越して
茶色く枯れた銀杏、といった奇妙な秋の木々で
ございます。
マダラ紅葉とでも申しましょうか。
あれほど激しい暑さから一転して冬を思わせる
寒気の到来、そりゃ紅葉だって調子狂います。
色づく秋の山々に想いを馳せておりましたが
冬景色狙いにシフトチェンジするべきかな、と
迷います今日この頃。
でも冬は冬で行かねばならぬ所がありますし
あー、どないしましょうかね…
ままならぬ季節の移ろいで、遠征の計画を迷う
秋の夜長でございます。
さて、今回の更新は先日走りました12系客車を
使用しての乗務員養成訓練につきまして、撮影
致しましたご報告の速報版となっております。
昨年末の松永訓練を綴りました遠征記の後には
やはり今年の松永訓練をご報告せねば、と考え
ておりましたが…読者諸兄にはお見通しな話で
ございますよね。
僅か数時間の滞在となりましたプチ遠征という
形態ではございますが、それなりに枚数だけは
切りましたコマがございます。
従いまして、厳選した没コマで敗者復活的に
速報記事をでっち上げさせていただきました。
11/8に宮原支所から岡山へ貸し出され、9日〜
11日までの3日間に渡り実施されました12系を
使用しての松永訓練。
岡山のDE10が12系客車を牽引する、という
点が大変珍しく、ワタクシも是非これを撮影
したいと考えておりました。
9日、訓練実施の初日に午後の休みを取る事が
出来まして、ワケクマへ布陣したまでは
良かったのですが…肝心の列車がトラブルに
より運転区間を急遽変更してしまい撮れず。
翌10日は悪天候とお仕事もあり関西から離れる
事が出来ず諦めまして、最後の機会となります
11日。
普段ならばクソ忙しい筈の土曜午後なのですが
試運転の神様が粋な計らいをして下さったのか
大変に暇な状況が訪れてしまいました。
それならば!と思い切って午後から休む事に
致しまして、山陽道へ車を駆けさせます。
念願叶い、再び夕方に岡山へと馳せ参じる事が
出来ました。
駅に停車する、DE10 1151が牽く12系客車の
訓練列車でございます。
最後尾にはプッシュプルでEF65 1133が
連結されておりますが、この構図だと目立たず
判りにくいですね。
ただ、先にも申しました様に、今回の目玉は
DE10 1151が12系の先頭に立つ姿でございます
から、あまりプッシュプルにはこだわらずに
構図を組みました。
駅へと入線する場面、先頭をEF65 1133が
務めます列車も撮影する事が出来ました。
こちらの駅で列車は折り返し岡山へと戻る為
ここへ布陣すると、どちらの釜も12系を牽く
場面が狙えるのでございます。
一挙両得な駅での撮影でございますがPF牽引の
入線を撮影するのが関の山という現着ギリギリ
なワタクシ、苦肉の策でございました。
実を申しますとPF牽引の列車も、吉井川橋梁か
ワケクマ辺りで沿線撮影をしたかったですが
お仕事の都合で間に合わず、こんな結果と
なってしまった訳でございます。
ですが、列車はこの駅から山陽本線を下って
岡山駅へ戻りますので、まだ沿線撮影の機会は
残っております。
その機会、今回の松永訓練における最終列車を
沿線で狙うべく、布陣致します。
布陣した当初はまだ日暮れ前、1/250くらいの
SSで撮影したコマですが幕が切れて、相生と
書かれた行先も判別不能でございます。
訓練列車の通過は17時を過ぎますので、日没後
暗い中での撮影でございます。
それでもこのポジションや反対側の俯瞰には
多数の鉄さんが集まっておりました。
デジタルの恩恵で多少は暗くとも、ある程度の
撮影が可能なのが有り難い点でございます。
日没後5分が過ぎまして、1分毎にゴッソリと
露出が失われていく状況は気が休まりません。
まだか、まだか、早く来てぇ…と願いつつ
カメラの設定を都度、変えて本番に備えます。
今回の〆。
DE10 1151がハイビームを照らして岡山へ急ぐ
3日間で最後の訓練列車を、やっとこさ沿線で
撮影する事が出来ました。
残照を頼りに何とか狙い通りの撮影が出来た
大変有り難い機会でございました。
もう少し明るくする事も出来るのですが、そう
致しますとハイビームが主張を強めまして面が
ボワボワとなってしまいます。
やむを得ず、ちょっとアンダーになるのですが
こんな感じで仕上げてみました。
12系客車は13日に岡山から宮原へと返却され
一連の訓練は終了となりました。
年明けから運行される観光列車の為に実施、と
噂も聞こえます、客車を用いた今回の訓練。
観光列車はPF単機牽引だと思うのですが、はて
DE10も先頭に立つ機会があるのでしょうか。
だとすれば大変魅力的な被写体になるのですが
実際の所、どうなのでしょうかね?
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!