この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
ワタクシが撮り鉄に力を入れていた若い頃は
EF65の一般形が貨物の主流でございまして
当時はロクゴ、と呼ばれて嫌がられる存在と
なっておりました。
今ではロクゴと申しますとPF形、1000番台や
2000番台を指しますが、0番台が闊歩していた
時分にはロクゴはいつでも撮れる不人気な釜と
捉えられておりました。
勿論、ワタクシはロクゴこそいち早く除籍され
消え行く釜だと認識しておりましたので、割と
熱を上げて撮影しておりました。
時は下って現在。
嫌われ者はロクゴの後釜に座った桃太郎こと
EF210へと移り変わりました。
いつでも撮れる面白みの無い存在、と申します
が、そんなEF210形もまたいつの日にか鉄路を
去る運命なのでございます。
さて、今回の更新はEF210街道と化しました
山陽本線を疾駆する貨物列車たちを纏めました
ご報告でございます。
トップバッターはこちら。
入る事が可能な装備を有する300番台の機関車
EF210-321の牽く列車でございます。
こちらのショバで上り列車を狙いますれば、尻
切れとなってしまいます長い編成。
ヌルい朝の光を浴びて
東進する列車を捉えました。
続きましては下りの列車、こちらは原色塗装の
EF210-137が牽引しておりました。
編成は刈られ無い枯れ草に阻まれますが、一応
ケツまで見通す事が出来ました。
尤も、水鏡は難しく水路しか写りませんが。
コレですよ、この釜!最初期に落成しました
0番台の原色機、EF210-5が牽引した列車の
登場でございます。
朝光線で陽が当たる側面も反射させてしまい
折角の釜を良き写真へと落とし込む事が出来ず
悔やまれる結果となりました。
押桃EF210-310が牽く二桁番号の列車も到来。
編成にはびっしりとコンテナが積載されており
見映えの良い列車でございます。
岡山タで半数を切り離し短編成となりますこの
列車、以前はEF66が充当されておりまして
国宝機EF66 27が牽引した列車をここで
撮影した事もございました。
懐かしいなぁ…
良さげな光線に釣られてついEF210-128牽引の
上り列車も撮影をしてしまいました。
ケツが切れると、判ってはおりますが我慢が
出来ずに…
ですが、架線梁の影落ちを避ける為に引きつけ
構図を組んだ結果、スカートには障検が掛かり
アウトーー!なコマとなりました。
残念…
EF210-352が牽く列車では後半、コンテナが
疎らですが満遍なく積載されているのが見えて
まずまずな納得具合でございます。
専用列車みたいなフルコン編成って、実は
狙っても中々撮影機会の無いレアな事例だと
思うのでございます。
小豆色の汎用コンテナがビチーッと並ぶ列車が
撮影したいですが…
今回の〆。
EF210-336が牽く列車では、光線が釜に当たる
角度から立ち位置を割り出して構図を組んで
みました。
編成は積載が見事なまでに残念なスカスカ具合
でございますが、このコマはオチへと続きます
重要な存在なのでございます。
と申しますのも、この列車を撮影直後に競馬氏
から、水路の中程、コンテナで申しますと手前
から3ツ目の下辺りですが、水路上に何か
見えませんか?と問われまして。
石が集まってる?にしましては形状が生き物に
見えるなぁ、と訝しみながらレンズを伸ばして
確認致しますと…
オマケ。
大量の亀が集まって甲羅干しをしておりまして
その姿が水面に反射し、実際以上の亀が集まる
様に見え背筋に寒いものを感じてしまいます。
どんだけ居んねん、亀!と思わずツッコミつつ
朝イチの撮影から見返してみると、徐々に亀が
集まってくる様子が記録されておりました。
鉄道写真を撮影しているつもりが、亀の集まる
様子を併せて記録していた…そんな岡山での
撮影でございました。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!