写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2698列車 「 113系S5編成の京鉄博展示に伴う回送を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

アーバンネットワーク、と称されます関西の

JR路線では一部に残る201系と205系の他は

国鉄形車両が営業から撤退してしまいました。

 

それまでは和歌山に105系117系、奈良・関西

本線や環状線103系、湖西、草津線113系

117系などお手軽に国鉄形式の撮影が可能で

今思えば幸せな事でございました。

 

しかしながら。

 

まだまだ国鉄形式は健在しております。

 

加古川線の変顔103系播但線のワイン103系

更に福知山の113系S編成、これらとて余命は

決して長く無い筈でございます。

 

撮れる機会を惜しまずに、記録していきたい

被写体だと感じる今日この頃でございます。

 

 

さて、今回の更新は113系S5編成の京鉄博への

展示に伴って実施された回送列車を狙いました

ご報告でございます。

 

回送に際しましては前日に吹田から事業用車の

クモヤ145形が2両、福知山へ送り込まれまして

そのクモヤが113系を挟み込む形で組成され

京都へ向かいます。

 

 

2024-05-14 回9880M

夜も更けて参りました刻限。

 

クモヤ145-1003を先頭に運転停車する列車を

狙いました。

 

クモヤと113系の連結面には乗客の誤乗・転落

防止の為でしょう、眩しく前照灯が点くので

このコマでもチラッと明るく見えております。

 

僅か6編成、12両のみが現存する緑の113系

ございますが今回の京鉄博展示でこのS5編成は

廃車となる、とアナウンスがありました。

 

着実にその数を減らしつつある113系

 

記録する機会は早い方が良いかと思われます。

 

吹田入場中のS9編成にも、何やら動きがある

みたいですし、福知山が熱くなりそうな予感が

致します。

 

 

2024-05-14 223系F19編成

本番前に撮影した練習電は、舞鶴線の普電と

なる223系F編成の列車でございます。

 

ハイビームをカッと照らし、発車する列車を

流しながら撮影致しました。

 

福知山の223系は園部から221系と併結して

京都まで乗り入れる運用の関係から、貫通扉と

乗務員扉には221系と併結可能な事を示す

オレンジの二本線が入っております。

 

が、ハイビームの為に貫通扉の方は見にくい

結果となってしまいました。

 

 

2024-05-14 回9880M

決めのコマがこちら。

 

練習電と同じく、発車した場面を狙います。

 

車体塗装に濃淡が見えますがこれ、補修された

跡なのでございます。

 

近々用済みとなるからか、クモヤ443の末期も

補修箇所だけ濃ゆい色となる塗装簡略化で

見るも無惨なパッチワーク姿となりました。

 

クモヤ145もまた、検査に際しましては補修を

済ませた部位だけが新たに色を塗られた為に

現在はパッチワーク姿を晒しております。

 

ですが夜間だからでしょう、濃淡こそあれど

それ程酷い様には見えない塗装差と感じます。

 

貫通扉の窓上に備えられた運用番号表示は

臨5384となっておりました。

 

何かの語呂合わせ?ワタクシには判りません。

 

このコマを撮影してすぐに振り返りまして。

 

 

2024-05-14 回9880M

オマケ。

 

闇に消え行く列車のクモヤ145-1009側を

ケツ打ち致しました。

 

こちらの運用番号は臨5383。

 

暗いながらも車体側面は1009、編成番号だと

ST09にもやはりパッチワーク処理が施されて

いるのが確認出来ます。

 

夜だとこの程度でございますが、では昼間だと

パッチワーク姿はどの様に写るのか。

 

〆コマでご確認いただきましょう。

 

 

2024-05-15 回9789M

今回の〆。

 

ST09が先頭、後尾がST03となる2両で役目を

終えたクモヤ145形が吹田へ戻る場面を、捉え

る事が出来ました。

 

闇鉄チャレンジをした翌日、113系S5編成のみ

梅小路に残しましてそこからムコソを経て吹田

へと帰区する2両を〆に据えました。

 

夜間とは異なり元の車体色が褪せてカサカサな

為に、パッチワークが目立ちます。

 

もしかすると全塗装するよりもこの方が、補修

した箇所の把握が容易い為に敢えて他は褪せた

姿のまんまなのかも知れません。

 

或いは全塗装する経費を抑える為なのか…

 

いずれにしましても痛々しい姿である事には

変わり有りませんが。

 

 

展示される113系もそうですが、この2両もまた

古豪なる車両でございます。

 

余命はあまり長くなかろう事業用車両。

 

狙える機会には惜しまずにカメラを向けたい

被写体なのでございます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!