この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
アーバンネットワーク、と称されます関西の
JR路線では一部に残る201系と205系の他は
国鉄形車両が営業から撤退してしまいました。
今思えば幸せな事でございました。
しかしながら。
まだまだ国鉄形式は健在しております。
更に福知山の113系S編成、これらとて余命は
決して長く無い筈でございます。
撮れる機会を惜しまずに、記録していきたい
被写体だと感じる今日この頃でございます。
展示に伴って実施された回送列車を狙いました
ご報告でございます。
回送に際しましては前日に吹田から事業用車の
クモヤ145形が2両、福知山へ送り込まれまして
そのクモヤが113系を挟み込む形で組成され
京都へ向かいます。
夜も更けて参りました刻限。
クモヤ145-1003を先頭に運転停車する列車を
狙いました。
クモヤと113系の連結面には乗客の誤乗・転落
防止の為でしょう、眩しく前照灯が点くので
このコマでもチラッと明るく見えております。
僅か6編成、12両のみが現存する緑の113系で
ございますが今回の京鉄博展示でこのS5編成は
廃車となる、とアナウンスがありました。
着実にその数を減らしつつある113系。
記録する機会は早い方が良いかと思われます。
吹田入場中のS9編成にも、何やら動きがある
みたいですし、福知山が熱くなりそうな予感が
致します。
本番前に撮影した練習電は、舞鶴線の普電と
なる223系F編成の列車でございます。
ハイビームをカッと照らし、発車する列車を
流しながら撮影致しました。
福知山の223系は園部から221系と併結して
京都まで乗り入れる運用の関係から、貫通扉と
乗務員扉には221系と併結可能な事を示す
オレンジの二本線が入っております。
が、ハイビームの為に貫通扉の方は見にくい
結果となってしまいました。
決めのコマがこちら。
練習電と同じく、発車した場面を狙います。
車体塗装に濃淡が見えますがこれ、補修された
跡なのでございます。
近々用済みとなるからか、クモヤ443の末期も
補修箇所だけ濃ゆい色となる塗装簡略化で
見るも無惨なパッチワーク姿となりました。
クモヤ145もまた、検査に際しましては補修を
済ませた部位だけが新たに色を塗られた為に
現在はパッチワーク姿を晒しております。
ですが夜間だからでしょう、濃淡こそあれど
それ程酷い様には見えない塗装差と感じます。
貫通扉の窓上に備えられた運用番号表示は
臨5384となっておりました。
何かの語呂合わせ?ワタクシには判りません。
このコマを撮影してすぐに振り返りまして。
オマケ。
闇に消え行く列車のクモヤ145-1009側を
ケツ打ち致しました。
こちらの運用番号は臨5383。
暗いながらも車体側面は1009、編成番号だと
ST09にもやはりパッチワーク処理が施されて
いるのが確認出来ます。
夜だとこの程度でございますが、では昼間だと
パッチワーク姿はどの様に写るのか。
〆コマでご確認いただきましょう。
今回の〆。
ST09が先頭、後尾がST03となる2両で役目を
終えたクモヤ145形が吹田へ戻る場面を、捉え
る事が出来ました。
闇鉄チャレンジをした翌日、113系S5編成のみ
梅小路に残しましてそこからムコソを経て吹田
へと帰区する2両を〆に据えました。
夜間とは異なり元の車体色が褪せてカサカサな
為に、パッチワークが目立ちます。
もしかすると全塗装するよりもこの方が、補修
した箇所の把握が容易い為に敢えて他は褪せた
姿のまんまなのかも知れません。
或いは全塗装する経費を抑える為なのか…
いずれにしましても痛々しい姿である事には
変わり有りませんが。
展示される113系もそうですが、この2両もまた
古豪なる車両でございます。
余命はあまり長くなかろう事業用車両。
狙える機会には惜しまずにカメラを向けたい
被写体なのでございます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!